広告のCPMとは?計算式と媒体ごとの表示回数の数え方|媒体をまたいで単純平均できない理由

CPMはGoogle広告にもMeta広告にもLINEヤフー広告にも同じ名前で並んでいます。だから同じものだと思って横に並べる。ここが最初のつまずきどころで、分子の費用は共通でも、分母の数え方は媒体ごとに違います。
CPMの計算式と、分母の中身
計算式は「費用÷表示回数×1,000」
CPMは広告が1,000回表示されるのにかかった費用で、費用÷表示回数×1,000で求めます。広告費20万円で100万回表示されたならCPMは200円です。日本語ではインプレッション単価とも呼ばれ、クリックを分母に取るCPCとは見ている対象が違います。CPCが「反応の値段」なら、CPMは「枠の値段」です。
この指標が効くのは、成果ではなく露出の仕入れ値を見たいときです。同じ商材・同じ配信先で先月と今月のCPMを比べれば、オークションの競り合いが強まったかどうかが読めます。逆に、「CPMが下がった=配信が改善した」とは限りません。誰にも刺さらない安い枠でも、CPMは下がります。
分母の「表示回数」の数え方は媒体で違う
Google広告は、広告が検索結果ページや提携サイトに表示されるたびに1回カウントします。Metaは「広告が画面に表示された回数」と定義し、初めて画面に表示されたときにカウントする方式です。スクロールで一度消えた広告が元の位置に戻れば1インプレッション、同じ日に別のタイミングで2回表示されれば2インプレッション。動画広告は再生されなくても表示された時点で1回と数えます(両社の公式ヘルプ、2026年9月時点)。
つまりGoogleは配信した時点に、Metaは画面に出た時点に基準を置いています。どちらも「表示回数」という同じ列名で管理画面に並びますが、同じ出来事を数えているわけではありません。なお、実際に見える位置にあったかを条件にする指標は別に用意されていて、こちらはビューアブルインプレッションという別の指標として扱います。
| 媒体 | 表示回数のカウント基準 |
|---|---|
| Google広告 | 広告が検索結果や提携サイトに表示されるたびに1回 |
| Meta広告 | 広告が画面に表示された時点で1回(同じ表示の中でスクロールして戻った場合は1回、別のタイミングの表示は別カウント。動画は未再生でもカウント、無効なトラフィックは除外) |
集計するときの落とし穴
媒体をまたいだCPMは単純平均できない
複数媒体のCPMを平均するときは、各媒体のCPMを足して媒体数で割ってはいけません。表示回数の規模が桁違いだからです。Googleで500万回、Metaで50万回出ているなら、両者を対等に扱った平均は実態から離れます。全体のCPMを出すなら、合計費用÷合計表示回数×1,000で計算し直します。
ただし、分母の定義が媒体で違う以上、合算したCPMは厳密には異なる単位を足した数字です。全体の推移を追う目安としては使えますが、媒体間の優劣を判断する根拠にはなりません。媒体をまたいで比べたいなら、CPMではなくCPAやROASのように成果側を分子に持つ指標のほうが素直です。

CPMが動いても、原因はオークションだけではない
CPMの変化は、競合の入札、配信面の構成比、ターゲティングの広さ、季節性のいずれからでも起きます。「CPMが上がった=競合が増えた」と決めつけると、触らなくてよい入札を触ることになります。切り分けの順番はCPMが上がったときの確認手順に整理しています。
まとめ
CPMは露出の仕入れ値を見る指標で、計算式は費用÷表示回数×1,000。単純ですが、分母の数え方が媒体で違うため、媒体をまたいだ比較には向きません。ADmini(アドミニ)のように媒体別の数字を1つの表に集めても、この定義差そのものは消えません。まず今週やることは、自分が見ているCPMが単一媒体の中の数字なのか、複数媒体を足した数字なのかを確かめること。足した数字なら、合計費用÷合計表示回数で出し直すところから始めます。
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よくある質問
広告のCPMとは何ですか?
広告が1,000回表示されるのにかかった費用を示す指標で、インプレッション単価とも呼ばれます。計算式は「費用÷表示回数×1,000」です。広告費20万円で100万回表示された場合、CPMは200円になります。クリックを分母に取るCPCが反応の値段を示すのに対し、CPMは露出そのものの仕入れ値を示します。
CPMとCPCはどう使い分けますか?
CPMは同じ商材・同じ配信先での露出コストの推移を見るときに使い、CPCはクリックを得る効率を見るときに使います。CPMが安いこと自体は成果を意味しません。誰にも刺さらない安い枠でもCPMは下がるため、CTRやCPAとあわせて読む必要があります。
Google広告とMeta広告のCPMは同じ意味ですか?
分子の費用は同じですが、分母の表示回数の数え方が違います。Google広告は広告が検索結果や提携サイトに表示されるたびに1回カウントし、Metaは広告が画面に表示された時点でカウントします。Metaでは動画が再生されなくても表示された時点で1回と数えます。同じ列名でも同じ出来事を数えていません。
複数媒体のCPMを平均で出してもよいですか?
各媒体のCPMを足して媒体数で割る単純平均は使えません。表示回数の規模が媒体で大きく異なるためです。全体のCPMを出す場合は合計費用÷合計表示回数×1,000で計算し直します。ただし分母の定義が媒体で違うため、合算値は推移を追う目安にとどめ、媒体間の優劣の判断には使わないでください。
