Meta広告の「クリエイティブの多様性」とは|広告マネージャの新しい列が比べているものと、「低」でも慌てなくていい条件

Meta広告マネージャの列に「クリエイティブの多様性」が加わり、手元の広告セットに「低」が付いていた。素材を作り足すべきか、という相談を2026年9月に入ってから何度か受けています。「低」が付いたなら素材が足りない、と読みたくなるところです。ただ、Metaのヘルプにある計算方法を読むと、この列が比べているのは成果ではなく、画像と動画のサムネイルの似かたです。何を見ている列なのかを押さえれば、動くべき広告セットとそのままでよい広告セットを分けられます。
Meta広告「クリエイティブの多様性」で何が変わったか
広告セット内の画像・動画の似かたを「高・中・低」で示す列
クリエイティブの多様性は、広告セットに入っている画像や動画がどれだけ互いに似ているかを「高」「中」「低」の3段階で表示する列です。広告マネージャの「列」から「列をカスタマイズ」を開くと追加できます。Metaのビジネスヘルプセンター(記事名は「クリエイティブの多様化」)は、この指標を推定値であり開発中の指標と明記しており、用途は「広告疲れを防ぐために、より多様な画像や動画を広告セットに追加する必要があるかどうかの判断」とされています。CPAやCVのように成果を測る列ではなく、素材の構成についての注意書きに近い位置づけです。
計算に使われるのはサムネイル同士の比較
ヘルプの説明では、広告セット内の画像や動画のサムネイルを比較して類似性を判断し、その値をスコアに変換したうえで、しきい値によって高・中・低のラベルを付けます。ここから読み取れるのは、比べられているのは見た目の第一印象だという点です。計算方法の説明にテキストや見出しの比較は含まれていないため、広告文を書き分けていても、同じ商品写真をサムネイルに使っていれば「低」になりえます。逆に、サムネイルが違う動画を並べれば、訴求がほぼ同じでも評価は上がるかもしれません。しきい値そのものは公開されていません。

誰が対象で、「低」が付いたら何を確認するか
影響が大きいのは、似た素材を1つの広告セットに並べる運用
このラベルを気にすべきなのは、同じ撮影素材の色違い・テキスト違いを1つの広告セットに5〜10本並べている運用です。月予算30万円前後のEC事業者で、商品写真1枚から切り抜き違いのバナーを量産しているケースが典型でしょう。この場合、Metaの配信側は複数の広告を実質的に同じ素材として扱っている可能性があり、本数を増やしても配信の選択肢は広がっていないおそれがあります。
「低」が付いたときに先に見る2つの数字
ラベルを見てすぐ素材を作るのではなく、先にフリークエンシーと広告別CTRの推移を確認します。同じ人に何回表示されたかを示すフリークエンシーの見方で回数が伸びていて、かつ広告ごとのCTRが2週間ほどかけて下がっているなら、素材の似かたが実害として出始めています。どちらも動いていなければ、「低」は今のところ注意書きにとどまります。
| 多様性 | フリークエンシー・広告別CTR | 判断 |
|---|---|---|
| 低 | 回数が伸び、CTRが下がっている | 見た目の違う素材を追加する |
| 低 | どちらも安定している | 触らず、次の差し替え時に構成を変える |
| 中・高 | CTRが下がっている | 素材以外(オーディエンス・オファー)を疑う |
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対応しない場合どうなるか、ラベルとの付き合い方
評価を上げること自体を目標にしない
「低」を放置してもペナルティがあるとはヘルプに書かれていません。むしろ注意したいのは、ラベルを上げようとして成果の出ている広告セットに新しい広告を足すことです。Metaは広告セットへの広告の追加を、学習をやり直させる大幅な編集の1つに挙げています。開発中の指標でしきい値も非公開である以上、「多様性を高にすれば成果が上がる」とは言えません。素材の似かたがクリエイティブの疲弊として数字に出てから動く、という順番を守るほうが安全です。
ADminiで確かめられることと、確かめられないこと
ADmini(アドミニ)は媒体の連携で広告単位の表示回数・クリック・費用・コンバージョンを毎日取り込むため、「低」の広告セットに含まれる広告がそれぞれいつから失速しているかを追えます。一方で、クリエイティブの多様性のラベルそのものは連携で取得する項目に含まれないため、ラベルは広告マネージャで見て、成果の推移はADminiで見る、という分担になります。ラベルが先に警告を出し、数字が後から答え合わせをする関係です。
まとめ
クリエイティブの多様性は、広告セット内のサムネイルの似かたを高・中・低で示す開発中の推定指標です。成果を測る列ではないため、「低」が付いたこと自体は作り直しの理由になりません。天気予報の降水確率に近いものだと考えると扱いやすくなります。傘を持つかどうかは確率だけで決めず、窓の外を見て決めるように、素材を足すかどうかはフリークエンシーと広告別CTRという実際の空模様を見て決めます。予報を出すのは広告マネージャ、空模様を毎日記録するのがADmini(アドミニ)、判断して素材を作るのは運用者です。まず今週やることは、広告マネージャで「クリエイティブの多様性」の列を追加し、「低」が付いた広告セットについて直近14日の広告別CTRを並べてみることです。
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よくある質問
Meta広告の「クリエイティブの多様性」はどこで確認できますか?
広告マネージャの「列」から「列をカスタマイズ」を開き、「クリエイティブの多様性」を追加すると、広告セットごとに「高」「中」「低」のラベルが表示されます。Metaはこの指標を推定値かつ開発中の指標としており、表示や判定基準は今後変わる可能性があります。
クリエイティブの多様性はどうやって計算されていますか?
Metaのビジネスヘルプセンターによると、広告セット内の画像や動画のサムネイルを比較して類似性を判断し、その値をスコアに変換してから、しきい値に応じて高・中・低のラベルを付けています。しきい値は公開されておらず、計算方法の説明に広告文や見出しの比較は含まれていません。
クリエイティブの多様性が「低」だと成果は悪くなりますか?
「低」が付いたこと自体で成果が下がるとは、ヘルプには書かれていません。似た素材が多いと広告疲れが起きやすくなるための注意書きなので、フリークエンシーの上昇と広告別CTRの低下が同時に起きているかを確認してから、見た目の違う素材を追加するかどうかを判断します。
多様性を上げるために広告を追加してもよいですか?
成果が安定している広告セットでは慎重に判断してください。Metaは広告セットへの広告の追加を、学習をやり直させる大幅な編集の1つとしています。ラベルを上げることを目的に広告を足すと、成果の出ている配信を自分で崩すおそれがあります。
