Google広告の推奨投資戦略に2つのモードが追加された2026年9月|予算をまとめて動かす前に、チェックを外すキャンペーン

Google広告の推奨投資戦略に2つのモードが追加された2026年9月|予算をまとめて動かす前に、チェックを外すキャンペーン

Google広告の[投資戦略]タブは、これまで「予算を足すならどのキャンペーンへ」を提案する機能でした。2026年9月24日ごろ英語版ヘルプに2つのモードが加わり、推奨とされるHolistic modeは、足すだけでなく、成果が低いと判定したキャンペーンから予算を削って移す動きをします。[すべて適用]を1回押すと複数キャンペーンの予算と、受け入れた場合は目標値までまとめて変わるので、押す前に対象から外すキャンペーンを決めておく必要があります。

Google広告の推奨投資戦略で何が変わったのか

今回の追加は、設定が自動で切り替わる変更ではありません。効くのは、管理画面で提案を適用したときだけです。

項目 内容
何が変わったか 投資戦略タブにHolistic mode(再配分あり)とGrowth mode(追加のみ)が加わり、予算とあわせて目標CPA・目標ROASの変更が提案されることがある(受け入れるかは任意)
誰が対象か 予算による制限を受けているキャンペーンがあるか、CPA・ROASを大きく崩さずにコンバージョンを増やせる余地があるとGoogleが判定したアカウント
期限 なし(設定が自動で切り替わる変更ではない)
確認する場所 [キャンペーン]→[最適化案]→[投資戦略]タブ
対応しない場合 何も変わらない。予算が動くのは、誰かが[すべて適用]を押したとき

Holistic modeとGrowth modeの違い

違いは、既存キャンペーンの予算を減らすかどうかです。Holistic modeは、Googleが「十分に使われていない」「効率が低い」と判定したキャンペーンから予算を移し、追加の週予算とあわせて成果の高いキャンペーンへ配分します。Growth modeは、予算による制限を受けているキャンペーンに新しい予算を足すだけで、ほかのキャンペーンの予算は削りません。

どのキャンペーンを「効率が低い」とみなすかの基準は公開されていません。英語版ヘルプが示しているのは、7日間の予測にもとづいて配分を決めることと、表でチェックを外したキャンペーンは予算も入札戦略もそのまま残ることまでです。2026年10月4日時点で日本語版ヘルプにはモードの記載がなく、日本語の管理画面での表記も確認できていません。

Google広告の推奨投資戦略に2つのモードが追加された2026年9月|予算をまとめて動かす前に、チェックを外すキャンペーン

予算と一緒に目標CPA・目標ROASも動く

予算の変更に合わせて、目標CPAや目標ROASの変更が提案されることがあります。目標値の変更を受け入れるかは選べますが、予算だけのつもりで[すべて適用]を押すと目標値まで変わることがあります。目標値の変更は入札の学習をやり直させる操作で、予算による制限を受けたキャンペーンで目標CPA入札の挙動が変わった件と時期が重なると、CPAが動いた原因を予算と目標値のどちらか一方に絞れなくなります。

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[すべて適用]の前にチェックを外すキャンペーン

指名検索のキャンペーン

社名や商品名で検索されたときに出す指名キャンペーンは、外しておくのが無難です。指名検索の配信量は検索される回数で頭打ちになるため、普段は予算を使い切れていないように見え、「十分に使われていない」と判定される可能性があります。平常時の未消化分を削られると、セールや露出で指名検索が跳ねた日に予算が尽き、競合が社名で入札している業界ではその日の表示枠を競合に取られます。

本当の成果が管理画面の外にあるキャンペーン

電話での問い合わせ、商談化、店舗来店のように、成果の大部分が広告管理画面のコンバージョンに入っていないキャンペーンも外します。ツールが見ているのは取り込まれたコンバージョンだけなので、オフラインの成約を取り込んでいなければ、実際には稼いでいるキャンペーンが「効率が低い」と判定されて予算を抜かれることがあります。BtoBの資料請求のように成約まで数週間かかる商材では、7日間という予測の物差しそのものが短すぎます。

入札の学習中・テスト中のキャンペーン

入札戦略や目標値を変えたばかりのキャンペーンと、テスト中のキャンペーンも対象から外します。学習期間の数字はまだ安定しておらず、その期間の実績から作った7日間予測で予算を増減すると、学習が終わる前に条件をもう一度変えることになるからです。

Google広告の推奨投資戦略に2つのモードが追加された2026年9月|予算をまとめて動かす前に、チェックを外すキャンペーン

どちらのモードを使い、適用後に何を見るか

初回はGrowth modeを、制限が明らかなキャンペーンだけに

初めて使うなら、Growth modeで「予算による制限」が表示されているキャンペーンだけを残して適用するのが安全です。既存の予算を削らないので、予測が外れても失うのは追加した分の費用に限られます。Holistic modeは再配分の幅が大きいぶん、外れたときに元へ戻す対象も多くなります。追加額をいくらにするかは増額判断の4つの分岐に沿って決めると、戻す条件も同時に決まります。

適用前の予算を記録し、2週間後に増分CPAで判定する

適用後の判定は、7日間の予測ではなく2週間の実績で、増えた費用を増えたコンバージョンで割った増分CPAを見ます。全体のCPAだけでは、もともと効率のよいキャンペーンの数字に引っ張られ、追加した分の効率が悪くても気づきにくいからです。元に戻す場合に備えて、適用前にキャンペーンごとの日予算と目標値を書き出しておきます。

ただし前後比較には季節要因や競合の動きも混ざります。どの施策が効いたのかわからない状態を避けるには、比較期間中にほかの設定を変えないことが前提です。ADmini(アドミニ)はGoogle広告のキャンペーン別の費用とコンバージョンを1日1回取り込むので、日付とキャンペーンを軸にしたピボットで適用日の前後を並べておけば、増分CPAは差を割るだけで出せます。予算の変更や取り消しそのものはADminiからはできず、Google広告の管理画面で行います。

まとめ

Holistic modeは予算を削って移し、Growth modeは足すだけです。起こりがちなのは、最適化案を片付けようとした担当者が[すべて適用]を押し、翌週に指名キャンペーンの予算が減っていた、という流れです。ツールが出すのは取り込まれたデータからの予測で、指名検索の守りの価値や電話での成約は計算に入っていません。ADmini(アドミニ)のような集計ツールが担えるのは変更の前後を同じ表に並べるところまでで、どのキャンペーンを対象から外すかは、管理画面に載らない事情を知っている運用者が決めることになります。

まず今週やること:[最適化案]の[投資戦略]タブを開き、表示されるモードと、初期状態でチェックが入っているキャンペーンの一覧を書き出してください。指名検索のキャンペーンが含まれていれば、適用前に外す候補です。

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よくある質問

Google広告の推奨投資戦略はどこで見られますか?

[キャンペーン]メニューの[最適化案]ページにある[投資戦略]タブで確認できます。予算による制限を受けているキャンペーンがある場合や、CPA・ROASを大きく崩さずにコンバージョンを増やせる余地があるとGoogleが判定した場合に表示されます。条件に当てはまらないアカウントではタブに提案が出ないことがあります。

Holistic modeとGrowth modeはどう違いますか?

Holistic modeは、Googleが効率が低いと判定したキャンペーンから予算を削り、成果の高いキャンペーンへ移します。Growth modeは既存キャンペーンの予算を削らず、予算による制限を受けているキャンペーンに新しい予算を足すだけです。予測が外れたときの影響が小さいのはGrowth modeです。

推奨投資戦略を適用すると目標CPAも変わりますか?

変わる場合があります。英語版ヘルプでは、予算とあわせて目標CPAや目標ROASの変更が提案されることがあると説明されています。目標値の変更を受け入れるかは選べるため、適用前に提案内容の目標値の欄を確認し、予算だけを変えたい場合は目標値の変更を受け入れないようにします。

推奨投資戦略の対象から外したほうがよいキャンペーンは?

指名検索のキャンペーン、電話や商談など成果の多くが管理画面のコンバージョンに入っていないキャンペーン、入札戦略を変えたばかりで学習中のキャンペーンです。いずれも7日間の予測では、予算を使い切れていない、または効率が低いと見えやすいためです。表でチェックを外したキャンペーンは、予算も入札戦略も変わりません。