広告のクロスデバイス計測と確認方法|スマホで見てPCで申し込んだコンバージョンを、Google広告とGA4はどう数えているか

広告のクロスデバイス計測と確認方法|スマホで見てPCで申し込んだコンバージョンを、Google広告とGA4はどう数えているか

スマートフォン向け配信のCPAがPCの倍近くに見えるので、スマホの予算を削ろうと思う。そうした相談を受けたとき、最初に確かめてもらうのは、その数字をどのツールで見たかです。スマホで広告を見て、夜に自宅のPCで申し込む人は珍しくありません。この人のコンバージョンを、Google広告は推定で拾い、GA4は設定しだいで拾わないことがあります。同じ行動が、見る画面によって別の数字になるのです。

クロスデバイスコンバージョンとは

あるデバイスでクリックし、別のデバイスで完了したコンバージョン

Google広告のヘルプでは、クロスデバイスコンバージョンを、あるデバイスでの広告クリックを起点として別のデバイスで達成されたコンバージョンと説明しています。同じデバイスでも、起点とは別のブラウザで達成された場合は同じ扱いです。通勤中にスマホで広告をクリックし、帰宅後にPCで資料請求した場合がこれにあたります。Cookieだけで数える計測では、スマホのクリックとPCの申し込みがつながらず、スマホ側の成果がゼロに見えます。

広告のクロスデバイス計測と確認方法|スマホで見てPCで申し込んだコンバージョンを、Google広告とGA4はどう数えているか

Google広告はログイン歴のあるユーザーのデータから推定している

Google広告は、Googleサービスへのログイン歴があるユーザーのプライバシーに配慮したデータをもとに予測モデルを使い、直接は測定できないクロスデバイスコンバージョンを推定しています。管理画面では「クロスデバイス コンバージョン」列を表示でき、すべてのコンバージョンアクションのクロスデバイスコンバージョンの合計が出ます。この値は「すべてのコンバージョン」列にも含まれます。つまりGoogle広告の「すべてのコンバージョン」には、推定で補ったクロスデバイス分が入っているということで、実測だけの数字ではない点が限界です。

GA4ではデバイスのつながり方が設定で変わる

レポート用識別子で、同じ人をどうまとめるかが決まる

GA4では、管理画面の「データの表示」にあるレポート用識別子の設定で、複数のデバイスを同じ人としてまとめる方法が変わります。「ブレンド」はユーザーID、デバイスID、モデリングの順に使い、「計測」はユーザーIDとデバイスIDを使い、「デバイスベース」はデバイスIDだけを使います。ユーザーIDは、会員ログインなどでサイト側が送る識別子です。

2024年2月からGoogleシグナルはレポートの識別に使われていない

以前のGA4は、Googleアカウントにログインしているユーザーのデータ(Googleシグナル)を使ってデバイスをまたいだ行動をつないでいました。しかし2024年2月12日から、Googleシグナルはレポート用識別子に使われなくなりました。そのため、会員ログインのないサイトでは、GA4はスマホとPCの同じ人を別のユーザーとして数えやすくなっています。Google広告の管理画面よりGA4の方がスマホ経由の成果が少なく見えるのは、計測の失敗ではなく数え方の違いであることが多いはずです。

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デバイス別CPAで予算を動かす前の確認手順

スマホのCPAが高く見えるときに見る3か所

見るのは、数字の出どころ、Google広告の推定分、比較期間中の設定変更の3か所です。これを確かめると、スマホのCPAが悪く見える理由のうち、数え方の差による分を切り分けられます。

  • 見ている数字がGA4か。GA4ならレポート用識別子の設定と、ユーザーIDを送っているかを確認する
  • Google広告の「クロスデバイス コンバージョン」列を表示し、スマホ向けキャンペーンでの比率を見る。比率が大きいほど、GA4では落ちている成果が多い目安になる
  • 比べている期間に、計測タグやGA4のコンバージョン設定の変更が入っていないか

「GA4の数字が正しく、Google広告は水増ししている」と決めつけるのも、逆に決めつけるのも早計です。Google広告は推定を含み、GA4はつながらない分を落とします。どちらの数字で判断するかを決め、同じ物差しで前後を比べることが先です。

ADminiでデバイス別の推移を並べる

ADmini(アドミニ)は、Google広告やLINEヤフー広告と連携する際にデバイスを軸として取り込めるため、デバイス別の費用・クリック・コンバージョンを日別に並べられます。取り込まれるコンバージョンは、各媒体の管理画面の「コンバージョン」列と同じ値です。一方、「クロスデバイス コンバージョン」列そのものは連携で取得する指標に含まれないため、その比率は管理画面で確認します。また、Meta広告では2026年8月にデバイス別などの内訳が一部のレポートから消えているため、媒体によってデバイス軸のそろい方が違う点にも注意が必要です。ADminiで見るのは、同じ物差しで並べたデバイス別の推移です。

まとめ

スマホで見てPCで申し込んだ人のコンバージョンは、Google広告では推定で補われ、GA4ではユーザーIDがないとつながらないことがあります。スマホのCPAが悪く見えたとき、その差の一部は成果ではなく数え方の差です。ありがちな失敗は、GA4のデバイス別レポートだけを見てスマホの予算を半分にし、翌月にPCの申し込みまで減ってしまう流れです。数字を並べる作業はADmini(アドミニ)のようなツールに任せられますが、どの物差しで判断するかを決めるのは運用者にしかできません。まず今週やることは、GA4のレポート用識別子の設定と、Google広告の「クロスデバイス コンバージョン」列を一度ずつ確認することです。

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よくある質問

クロスデバイスコンバージョンとは何ですか?

あるデバイスで広告をクリックし、別のデバイスで達成されたコンバージョンのことです。Google広告のヘルプでは、同じデバイスでも起点とは別のブラウザで達成された場合を含めて説明しています。スマホで広告をクリックし、あとでPCから申し込んだ場合が典型です。

Google広告はクロスデバイスコンバージョンをどうやって計測していますか?

Googleサービスへのログイン歴があるユーザーのプライバシーに配慮したデータをもとに、予測モデルで直接測定できない分を推定しています。管理画面の「クロスデバイス コンバージョン」列で合計数を確認でき、この値は「すべてのコンバージョン」列にも含まれます。

GA4でスマホとPCの同じユーザーはつながりますか?

レポート用識別子の設定と、サイトがユーザーIDを送っているかで変わります。2024年2月12日以降、GoogleシグナルはGA4のレポート用識別子に使われていないため、会員ログインなどでユーザーIDを送っていないサイトでは、同じ人がスマホとPCで別のユーザーとして数えられやすくなります。

ADminiでデバイス別のCPAを確認できますか?

Google広告やLINEヤフー広告と連携する際にデバイスを軸として取り込めるため、デバイス別の費用・クリック・コンバージョンを並べて確認できます。コンバージョンは各媒体の管理画面と同じ定義で、「クロスデバイス コンバージョン」列そのものは連携で取得しないため、その比率は媒体の管理画面で確認します。