ADminiのGA4連携でディメンションとメトリクスを選ぶ手順|組み合わせの制約と、広告データと突き合わせるまでの設計

GA4を連携したものの、ディメンションとメトリクスの選択画面で手が止まる。広告運用者の方から、この段階でつまずいたという相談をよく受けます。項目は数十個あり、どれを選んでも一応データは出る。だからこそ、あとで「この表からは知りたいことがわからない」と気づくまで時間がかかります。この記事では、ADmini(アドミニ)のGA4データソースで何を選ぶかを決める順番と、選べるのに値が返らない組み合わせがあることを踏まえた設計、そして広告媒体のデータと突き合わせるところまでを扱います。
ディメンションとメトリクスは「1行に何を並べるか」から決める
先に決めるのは軸ではなく、表の1行の粒度
選ぶ順番は、メトリクスでもディメンションでもなく「この表の1行が何を表すか」からです。ディメンションが1行の粒度を決め、メトリクスがその行に載る数値を決めます。
たとえば1行を「日付×チャネル」にすると、9月1日の自然検索、9月1日の有料検索、というように1日あたりチャネル数分の行が並びます。ここに「日付×チャネル×デバイス」と1つ足せば、行数はデバイス数の分だけ増える。ディメンションを1つ足すたびに行は掛け算で増えるため、最初から多く選ぶと、1行あたりのセッション数が数件しかない細かすぎる表になります。数件の分母で出したCVRは、1件のコンバージョンで大きく振れて判断に使えません。
広告分析で効くディメンションは3つに絞れる
広告データと突き合わせる前提なら、まず選ぶディメンションは3つで足ります。
- 日付: 広告媒体のデータと結合するときのキーになるため、事実上の必須項目
- セッションのデフォルトチャネルグループ: 有料検索・自然検索・ソーシャルなど、流入の出どころを分ける
- デバイスカテゴリ: PCとスマートフォンでコンバージョン率が倍近く違う商材は珍しくない
メトリクス側は、セッション数とコンバージョン数(キーイベント数)の2つから始めます。この4×2の組み合わせなら行数も現実的で、後から項目を足すのも簡単です。逆に、ページタイトルやランディングページのような値の種類が多いディメンションを最初に入れると、行数が一気に膨らみます。ページ単位の分析が必要になった時点で、別のデータソースとして分けて作るほうが扱いやすくなります。

選べる組み合わせが、すべて値を返すわけではない
組み合わせによってはデータが空になる
GA4は、ディメンションとメトリクスの任意の組み合わせを返せるわけではありません。ここは連携ツールの制約ではなくGA4側の仕様で、探索レポートで「互換性がありません」と表示される現象と同じものです。
ユーザー単位で集計される指標とセッション単位・イベント単位のディメンションを混ぜたときに起きやすく、選択画面では並んで見えるため事前に見分けるのは難しい。実務上の対処は単純で、まず3〜4項目の小さな組み合わせで取得し、値が入っているのを確かめてから項目を足していくことです。10項目を一度に選んで空の表が出た場合、どの項目が原因かを切り分けるのに時間がかかります。
「ディメンションとメトリクスを自由に組み合わせられる」わけではない、というのがここでの前提です。選択の自由度が高いことと、どの組み合わせでも意味のある数字が返ることは別の話になります。
CVRは取得する項目ではなく、計算して足す列
コンバージョン率は、GA4から取得する項目としてではなく、取得したセッション数とコンバージョン数から計算して足すものと考えるほうが確実です。GA4の指標名や定義は改定されることがあり、同じ「コンバージョン率」でもセッション基準かユーザー基準かで値が変わります。
ADminiでは、取得済みのGA4データに数式カラムを追加して、コンバージョン数÷セッション数の列を自分で作れます。分母と分子を自分で指定するため、あとから「この数字はどう計算されているのか」と聞かれても即答できる。媒体をまたいだ数字を扱う場面では、この説明できる状態を保てるかどうかが効いてきます。GA4側の指標の考え方はGA4の探索機能を使った広告分析にまとめています。
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広告媒体のデータと突き合わせる
結合キーは日付か、キャンペーンを表す文字列で決まる
広告データとGA4データをつなぐキーは、日付か、キャンペーンを表す文字列のどちらかです。日付は必ず一致するので確実ですが、粒度は日単位までしか下がりません。
キャンペーン単位で突き合わせたい場合は、広告側のキャンペーン名とGA4側のキャンペーン(UTMパラメータのutm_campaign)が同じ文字列になっている必要があります。ここが揃っていないアカウントは多く、自動タグ設定と手動のUTMが混在していると、同じキャンペーンが別の行として並びます。ADminiの横結合は結合キーを列同士のペアで指定するため、事前に両側の文字列を目視で1度そろえておくと、以後は自動更新されたデータで同じ結合が成立し続けます。
日付とキャンペーン名を両方キーにすれば日×キャンペーンの粒度まで下ろせますが、配信のない日は片側だけの行として残ります。日付だけをキーにする場合も、媒体側とGA4側で日付の区切り時刻が違うことがあるため、月初と月末の1日分は数字がずれる前提で見てください。

チャネル別CVRを見るときに残る落とし穴
チャネル別のコンバージョン率を並べると、有料検索が自然検索より低く見えることがよくあります。ただし、この比較だけで有料検索を削る判断はできません。
GA4のチャネル判定はセッションの参照元にもとづくもので、広告媒体側のアトリビューション設定とは別の考え方で動いています。広告をクリックした人が後日ブックマークから再訪して購入した場合、GA4では直接流入のコンバージョンとして数えられ、媒体の管理画面では広告のコンバージョンとして数えられる。同じ購入が、見る場所によって別のチャネルに帰属するため、両者の数字は本来一致しません。
ここで有効なのは、片方を正しいと決めることではなく、両方を同じ画面に並べて差を把握しておくことです。差の大きさが月ごとに安定していれば、その乖離を織り込んだうえで配分の判断ができます。GA4に広告費を取り込んで媒体横断で見る方法もあり、通貨コードの扱いなど2026年に変わった点は下記にまとめています。
まとめ
GA4連携の設定は、表の1行が何を表すかを決めるところから始めると迷いません。ディメンションは日付・チャネル・デバイスの3つ、メトリクスはセッション数とコンバージョン数の2つで足り、コンバージョン率は取得ではなく計算で足す。組み合わせによっては値が返らないため、小さく取得して確かめてから広げるのが安全です。広告データとの結合は日付かキャンペーン名で行い、GA4と媒体の数字が一致しないことは前提として扱います。
ADmini(アドミニ)が引き受けるのは、GA4と広告媒体のデータを同じ場所に置き、1日1回自動で最新にしておくところまでです。データソースは無料プランで3件、月3,980円のPlusなら10件まで持てるため、主要媒体とGA4を並べる程度なら追加の作業なしに維持できます。ただし、どのチャネルの数字を意思決定の根拠にするかを決めるのは運用者の側で、その判断だけは自動化されません。広告データ全体の設計はGA4連携で得られる実利と「数字が合わない」への対処もあわせて確認してください。
まず今週やることを1つ。GA4のデータソースを、日付・チャネル・デバイスの3ディメンションとセッション数・コンバージョン数の2メトリクスだけで1本作ってください。値が入っていることを確認できたら、そこから足していけば失敗しません。
ADminiのピボット集計で、GA4のチャネル別データと広告媒体のデータを同じ表に並べられます。ADminiなら無料で始められます。無料で試してみる →
よくある質問
ADminiのGA4連携ではどのディメンションとメトリクスを選べばいいですか
広告データと突き合わせる前提なら、ディメンションは日付・セッションのデフォルトチャネルグループ・デバイスカテゴリの3つ、メトリクスはセッション数とコンバージョン数の2つから始めるのが扱いやすい構成です。ディメンションを1つ足すたびに行数は掛け算で増えるため、最初から多く選ばず、必要になった時点で追加するほうが分析しやすくなります。
ディメンションとメトリクスを選んだのにデータが空になるのはなぜですか
GA4はディメンションと指標の任意の組み合わせを返せる仕様ではなく、互換性のない組み合わせでは値が返りません。ユーザー単位で集計される指標とセッション単位・イベント単位のディメンションを混ぜたときに起きやすい現象です。3〜4項目の小さな組み合わせで取得して値が入ることを確かめ、そこから項目を足していくと原因の切り分けが簡単になります。
GA4のデータをGoogle広告のデータと結合できますか
できます。結合キーは日付か、キャンペーンを表す文字列(広告側のキャンペーン名とGA4側のutm_campaign)のどちらかです。日付は必ず一致するため確実ですが、粒度は日単位までになります。キャンペーン単位で見たい場合は、両側の文字列が完全一致している必要があり、自動タグと手動UTMが混在していると行が分かれます。
GA4のチャネル別CVRと広告管理画面のコンバージョン数が合わないのはなぜですか
GA4のチャネル判定はセッションの参照元にもとづき、広告媒体のアトリビューション設定とは別の考え方で動いているためです。広告クリック後に日を空けてブックマークから再訪して購入した場合、GA4では直接流入、媒体側では広告の成果として数えられます。どちらかを正しいと決めるより、両方を並べて乖離の大きさを把握しておくほうが実務的です。

