GTMの2026年10月8日の変更で広告タグが余分に発火することがある|「.*」トリガーとgtag(‘config’)だけの構成を確かめる手順

10月に入ってから、Google広告のコンバージョンがわずかに増えた。クリック数も入札も変えていないのに、です。うれしい誤差として流したくなりますが、原因がタグの側にある場合があります。Googleタグマネージャー(GTM)は2026年10月8日付のリリースノートで、gtag(‘config’)という設定命令の扱いを変えました。影響を受けるのは一部の構成だけですが、そこに成果タグが巻き込まれると、成果の数字が水増しされ、自動入札がそれを学習するおそれがあります。
2026年10月8日にGTMで何が変わったのか
gtag(‘config’)が「gtag.config」というイベントとして見えるようになった
GTMのコンテナがgtag(‘config’)を待たずに起動し、その命令をdataLayer上の「gtag.config」イベントとして扱うようになりました。gtag(‘config’)はGA4やGoogle広告のタグに送り先のIDを伝える1行で、gtag.js(Googleタグ)の設置コードに含まれています。gtag.jsとGTMは同じdataLayerを共有しているため、これまでGTMが黙って処理していた命令が、トリガーから見えるイベントとして現れます。
影響を受けるのは2つの構成で、10月12日の「宛先タグ」とは別の話
影響を受けるのは、「.*」のトリガーを使うコンテナと、gtag(‘config’)だけを置いたサイトの2つです。
- カスタムイベントのトリガーで、イベント名に「.*」のような全イベントに一致する正規表現を使っている
- GTMの設置コードでG-・AW-・DC-のIDを読み込んでいる、またはgtag.jsを読み込まずにgtag(‘config’)の行だけを置いている(Googleは「サポート対象外の実装」とし、対象コンテナの利用者にメールで通知済み)
前者は、WordPressのプラグインでGA4をgtag.jsとして入れ、GTMも別に入れているサイトで起きやすい構成です。10月12日に加わった「宛先タグ」は、gtag.jsを追加で読み込まずに計測製品へ直接送る仕組みで、画面の案内から自分で最適化を始めない限り何も変わりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 何が変わった | gtag(‘config’)がdataLayerに「gtag.config」イベントとして現れる |
| 誰が対象 | 「.*」のカスタムイベントトリガーを使うコンテナ、サポート対象外の実装のサイト |
| いつから | 2026年10月8日付で告知(段階適用かは未公表) |
| 確認する場所 | GTMのトリガー一覧、プレビューモード、ページのソース |
| 対応しない場合 | タグの余分な発火、タグの動作が予期せず変わるおそれ |
対応しないと、広告の数字はどう変わるか
「.*」トリガーのタグは、gtag.configでも発火しうる
「.*」に載ったタグは、gtag.configのイベントにも一致して発火しえます。Googleは回数を示していませんが、命令ごとにイベントが現れるなら、GA4とGoogle広告の2つのIDを設定したページでは2回余分に発火する計算で、プレビューモードでgtag.configが何件並ぶかを見れば確かめられます。コンバージョンタグや他媒体のピクセルへ転送するタグが載っていると、利用者の行動は変わっていないのに成果の件数だけが増える状態になります。dataLayerのイベントをまとめてGA4へ送る汎用タグがあれば、GA4のイベント一覧に「gtag.config」という名前が並ぶので、そこで気づけます。

水増しされた件数でCPAが低く見え、目標CPAや目標ROASの入札がそれを正解として学習します。計測のズレが自動入札の誤学習につながる仕組みは以前からある問題ですが、今回は運用者が何も触っていない日に始まる点が厄介です。
gtag(‘config’)だけの構成は、Googleも症状を示していない
gtag(‘config’)だけを置いた構成で何が起きるか、Googleは「タグの動作が予期せず変わる場合がある」としか書いていません。どの値が届かなくなるかは公表されておらず、症状がわからない以上、様子を見るより構成を直すほうが早いと考えるのが現実的です。直し方は、gtag.jsの設置コードを全ページの<head>直後に置くか、GTM-で始まるIDのコンテナに切り替えてGoogleタグをGTMの中で設定するかの2択です。
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10月中に済ませる確認と直し方
トリガー一覧で「.*」を探し、gtag.configを条件で外す
GTMのトリガー一覧で、タイプが「カスタム イベント」かつ「正規表現一致を使用」にチェックが入ったものを開き、イベント名が広すぎないかを見ます。成果や他媒体へ送るタグが載っていたら、イベント名を具体的に指定し直すか、「一部のカスタム イベント」で「Event が gtag.config と等しくない」条件を足します。直したらプレビューモードで、gtag.configでどのタグが発火したかを確かめます。ページのソースも開き、gtm.jsの読み込みにG-やAW-のIDが入っていないかを確認します。
10月8日の前後で、媒体ごとのコンバージョン率を並べる
判断材料になるのは、クリック数に対するコンバージョンの比率です。クリックが横ばいなのに10月8日以降だけ比率が上がっているなら、タグを疑う根拠になります。受注や問い合わせの実数と突き合わせ、水増しが確認できたら、Google広告の「データ除外」でその期間を自動入札の学習から外せます。ただし比率の跳ねでわかるのは「どこかがおかしい」までで、原因のタグはGTM側でしか特定できません。
この比較を管理画面ごとにやると、日付の範囲をそろえるだけで手間がかかります。ADmini(アドミニ)はGoogle広告・Meta広告・LINEヤフー広告・GA4のデータを毎朝取り込み、日付を軸にしたピボット集計で媒体ごとのクリックとコンバージョンを1つの表に並べられます。GA4のフィルタ設定のように計測の前提が変わる告知が続く時期ほど、日別の推移を同じ形で残す意味があります。

まとめ
10月8日の変更で、gtag(‘config’)は「gtag.config」イベントとして見えるようになりました。急ぐべきは、「.*」のトリガーに成果を送るタグを載せているコンテナと、gtag(‘config’)だけを置いたサイトです。
ADmini(アドミニ)を含む集計ツールには、余分に発火したタグを見つける機能はありません。ツールが担えるのは、媒体ごとの比率が10月8日を境に跳ねたかを一目でわかる状態にするところまでで、GTMを開いて原因を特定し、直すかを決めるのは運用者です。
まず今週やることとして、GTMのトリガー一覧で正規表現一致にチェックが入ったカスタムイベントのトリガーを数えてください。0件なら、この変更で数字が動く心配はほぼありません。
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よくある質問
GTMの2026年10月8日の変更で何が変わりましたか
GTMのコンテナがgtag(‘config’)の命令を待たずに起動し、その命令をdataLayer上の「gtag.config」というイベントとして扱うようになりました。これにより、イベント名を「.*」のような正規表現で指定したカスタムイベントトリガーが、このイベントにも一致してタグを発火させる場合があります。
「.*」のカスタムイベントトリガーを使っていると、何が起きますか
トリガーに載ったタグが、gtag.configのイベントでも発火する場合があります。コンバージョンタグや他媒体のピクセルへ転送するタグが載っていると、利用者の行動が変わっていないのに成果の件数が増え、CPAが低く見えて自動入札がその数字を学習するおそれがあります。何回発火したかは、GTMのプレビューモードでgtag.configのイベントを選ぶと確かめられます。
gtag.configでタグが発火しないようにするにはどうすればよいですか
トリガーのイベント名を具体的な名前に指定し直すか、「一部のカスタム イベント」を選んで「Event が gtag.config と等しくない」という条件を足します。変更後はプレビューモードでイベント一覧のgtag.configを選び、成果を送るタグが発火していないことを確かめます。
10月12日の「宛先タグ」への切り替えは、すぐにやる必要がありますか
急ぐ必要はありません。宛先タグは、GTMから追加のgtag.jsを読み込まずにGoogleの計測製品へデータを送る仕組みで、画面の案内から自分で最適化を始めない限りコンテナは自動では変わりません。切り替える場合は、公開前にプレビューで確認し、前後のコンバージョン件数を記録しておくと比較できます。
