LINEヤフー広告(ディスプレイ広告)のCSVが10月20日からShift_JISで落とせなくなる|Excelで文字化けさせない開き方と、集計マクロの直し方

2026年10月20日(予定)、LINEヤフー広告のディスプレイ広告の広告管理ツールから、Shift_JIS形式のCSVをダウンロードする導線がなくなります(10月1日の公式告知)。Excelで眺めるだけなら、開き方を1つ変えれば済みます。厄介なのは、落としたCSVをマクロやスクリプトで毎週集計している場合です。文字コードの指定が古いまま読むと、エラーが出ないまま一部の行が集計から抜けることがあります。どこで抜けるのか、10月20日より前に何を確かめれば防げるのかを、公式資料の範囲で整理します。
10月20日に変わること|対象はディスプレイ広告の広告管理ツール
Shift_JISのCSVが落とせなくなる範囲と時期
止まるのは、ディスプレイ広告(運用型・予約型)の広告管理ツールで、Shift_JIS形式のCSVを新しく作ってダウンロードする導線です。キャンペーンエディターは対象外で、Shift_JISのファイルのアップロード(インポート)も当面は使えます。公式資料が示す段取りは次の3段です。
| 時期 | 変わること | 運用者の作業への影響 |
|---|---|---|
| 2026年10月20日(予定) | Shift_JIS形式CSVの新規作成(ダウンロード)導線を削除 | 落とすCSVがUTF-8かUTF-16になる。読み込む側の文字コード指定を直す |
| 2027年6月頃(予定) | 一部画面にある作成済みのCSVファイル・テンプレート(Shift_JIS形式)のダウンロード導線を削除 | 過去に作ったShift_JISのファイルを取り直せなくなる。必要なものは先に保存する |
| 終了時期は未定 | Shift_JISのインポート・アップロードは引き続き利用できる(推奨ではなくなる) | 入稿用のファイルも、いずれUTF-8で作る前提にそろえておく |
名指しされているのはディスプレイ広告だけで、検索広告のCSVについては2026年10月時点で記載がありません。また告知の文言は「インポート用データなど」で、レポートのダウンロードがどこまで含まれるかは画面名で列挙されていない、という限界があります。自分が使うダウンロード画面ごとに、10月20日以降に文字コードの選択肢を一度確かめるのが確実です。
同じ日にデザイン刷新と推奨ブラウザーの変更が重なる
10月20日には、ディスプレイ広告の一覧画面と、キャンペーン・広告グループ・広告・アカウントの作成・編集画面のデザインも変わります(残りの画面は2027年6月頃にかけて順次。新デザインになった画面は元に戻せません)。同時に、広告管理ツール全体の推奨ブラウザーがGoogle Chromeだけになり、Edge・Firefox・Safariは推奨から外れます。開けなくなるとは書かれていませんが、表示や操作がおかしいときはまずChromeで再現するかを確かめることになるため、ダウンロードとアップロードに使う端末はChromeにそろえておくと切り分けが速くなります。旧年齢区分・推定性別・推定年齢のフィルター表示の削除に伴ってAPIにも仕様変更が出るので、APIで取得している場合はDeveloper Centerの周知も確認します。
UTF-8のCSVで集計が崩れる3つの場所
Excelでダブルクリックして開くと文字化けする
UTF-8のCSVをダブルクリックして日本語が化けたら、ExcelがそのファイルをShift_JISとして読んでいます。先頭にBOM(UTF-8であることを示す目印)があればUTF-8として開きますが、ないと環境によっては日本語Windowsの既定の文字コードで読もうとします。LINEヤフーのUTF-8 CSVにBOMが付くかどうかは、公式資料に記載がありません。
確実なのは取り込む開き方です。「データ」タブの「テキストまたはCSVから」でファイルを選び、「元のファイル」を「65001: Unicode (UTF-8)」にして読み込みます。UTF-16を選ぶ場合は、区切り文字の扱いによって全項目が1列に詰まることがあるので、最初の1回は列が分かれているかを見てください。

マクロ・Power Query・スクリプトに残る「932」の指定
集計を自動化している場合、直す場所は読み込み処理の文字コード指定です。Shift_JISはコードページ番号で932、UTF-8は65001と書かれることが多く、書き換える箇所は次のとおりです。
- Excel VBA:Workbooks.OpenText の Origin:=932 を Origin:=65001 に
- Power Query:Csv.Document の Encoding=932 を Encoding=65001 に
- Python(pandas):encoding=”cp932″ を encoding=”utf-8-sig” に(BOMの有無どちらでも読める)
- Google Apps Script:getDataAsString(“Shift_JIS”) を getDataAsString(“UTF-8”) に
直し忘れたときの症状が、この変更でいちばん危ないところです。UTF-8の中身を932で読むと、化けるのは日本語の部分だけで、費用やクリック数のような半角数字はそのまま読めます。数字の列が正常に見えるので、キャンペーン名で突き合わせるSUMIFやVLOOKUPだけが一致する行を見つけられず、エラーを出さないまま0や空欄を返すことがあります。合計が管理画面と合わない、という形で初めて気づくことになりがちです。
1列目の見出しの先頭に見えない1文字が残る
文字コードを正しく指定しても、ファイルにBOMが付いていると、もう1つ落とし穴があります。BOMを文字として読み込むと1列目の見出しの先頭に見えない1文字が付き、「キャンペーン名」で列を探す処理がその列を見つけられなくなります。pandasは encoding=”utf-8-sig” で読めばBOMを取り除けます。Apps Scriptで読んだ文字列にはBOMが残る場合があるため、1行目の先頭からBOM(U+FEFF)を取り除く1行を足しておくと安全です。BOMが付いていてもいなくても動く書き方にしておけば、配布元の仕様が変わっても止まりません。
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CSVを毎週落とす運用は続けるべきか
連携に置き換えられる作業と、CSVが残る作業
費用・クリック・コンバージョンを毎週同じ形で落としているなら、処理を直すより、CSVを経由しない取り方に移すほうが手間は減ります。ADmini(アドミニ)はLINEヤフー広告の検索広告・ディスプレイ広告と連携し、キャンペーン・広告グループ・広告などの単位で、表示回数・クリック・費用・コンバージョン・コンバージョン値を1日1回更新します(設定手順はADminiのYahoo!広告連携方法)。
ただし連携で取れるのはこの5つの指標と上の粒度だけで、配信面(プレイスメント)別の数字や動画の視聴指標は取れません。そうした表はCSVのまま、ADmini(アドミニ)へExcel・CSVのアップロードで取り込んで並べられます(自動では更新されないため、週ごとに差し替えます)。毎週同じ形で落としているCSVから順に、連携へ移すと、文字コードを気にするファイルの数そのものが減っていきます。
CSVを書き出して集計する運用を続けると、媒体がファイルの形式を変えるたびに集計を直すことになります。
まとめ
今回の変更で動くのは、CSVを開く人の手順と、CSVを読む処理の文字コード指定の2つです。どちらも直すのは数分ですが、直し忘れると数字の列は正しく見えたまま集計だけが抜け、気づくのが月末の数字合わせになりがちです。
CSVの受け渡しはツールに任せられる作業です。人が持っておくべきなのは、どのファイルをどの処理が読んでいるかの一覧のほうです。
まず今週やること:いま使っているディスプレイ広告のCSVを、文字コードUTF-8で1回ダウンロードし、いつもの手順(ダブルクリック、マクロ、スクリプト)で読み込んでください。キャンペーン名が化けずに読め、同じ期間をShift_JISで落とした版と集計結果が一致すれば、10月20日を待たずに切り替えを終えられます。
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よくある質問
LINEヤフー広告のCSVはいつからShift_JISでダウンロードできなくなりますか?
ディスプレイ広告の広告管理ツールで、Shift_JIS形式のCSVを新しく作ってダウンロードする導線が2026年10月20日(予定)に削除されます。一部画面にある作成済みのShift_JISファイルやテンプレートのダウンロード導線は、2027年6月頃に削除される予定です。以後はUTF-8かUTF-16で落とします。
検索広告のCSVも文字コード変更の対象ですか?
2026年10月1日の告知で対象とされているのは、ディスプレイ広告(運用型・予約型)の広告管理ツールです。検索広告は同様のデザイン刷新が今後予定されているとだけ書かれており、CSVの文字コードについての記載はありません。キャンペーンエディターも対象外です。
UTF-8のCSVをExcelで開くと文字化けします。どうすればいいですか?
ダブルクリックで開かず、Excelの「データ」タブの「テキストまたはCSVから」でファイルを選び、「元のファイル」を「65001: Unicode (UTF-8)」にして読み込みます。BOMのないUTF-8ファイルは、環境によってはExcelがShift_JISとして読むため、ダブルクリックでは化けることがあります。
Shift_JISのCSVでの入稿(アップロード)は続けられますか?
続けられます。Shift_JIS形式のインポート・アップロードは引き続き利用できますが、推奨ではなくなり、終了時期は未定で今後案内されるとされています。入稿用のファイルも、早めにUTF-8で作る手順へそろえておくと切り替え時に慌てずに済みます。