Meta広告の「配置の除外」廃止が始まった|広告セットで外せなくなった面を、アカウント単位の除外と値のルールで守る

広告セットを開いたら、Audience Networkのチェックを外す欄がなくなっていた。広告運用者の方から、2026年8月の終わりごろからこうした相談を受けるようになりました。Metaは8月20日ごろに広告セットから配置の除外を削除するという通知を出し、8月下旬から売上・リード目的のキャンペーンで実際に削除が始まっています。もっとも、除外できていた時期でも、外した面には予算の一部が流れていました。何が消えて何が残ったのかを切り分け、除外で守っていたものを別の場所へ移すまでの手順があります。
広告セットから配置の除外が消え始めた
8月下旬から売上・リード目的で段階的に削除されている
削除が始まっているのは、広告セットの単位で特定の配置・プラットフォーム(Facebookを外してInstagramだけにする設定など)・デバイス・モバイルOSを外す設定です。対象は売上とリードを目的とするキャンペーンから段階的に広がっており、テストとして順次展開されている形です。完了時期は公表されておらず、9月末の時点でもMetaの公式ブログやビジネスヘルプでのまとまった告知は確認できません。そのため、同じアカウントの中でも、除外の欄が残っている広告セットと消えた広告セットが並ぶことがあります。
自分の広告セットが対象になったかは、編集画面で「配置」セクションを開けば分かります。手動配置を選んでも面ごとのチェックが表示されなければ、削除済みです。Metaは手動の絞り込みを段階的に畳んできた経緯があり、詳細ターゲット設定の除外も、2024年から2025年にかけて段階的に廃止されています。今回もその延長線上の動きと見るのが自然です。
除外できていた面にも、最大5%が流れていた
除外の欄が残っている広告セットでも、外した面への配信はゼロではありません。売上・リード目的のキャンペーンでは、配置のコントロール内にある「除外した配置への少量の配信を許可する」というチェックボックスが既定でオンになっており、成果の向上が見込まれる場合は除外した配置ごとに予算の最大5%が使われます。読み違えやすいのは、この5%が除外した面ごとの上限であって、全体の5%ではない点です。Audience Network・Marketplace・右側広告枠・リールの4面を外していれば、合計で最大20%、月30万円の予算なら6万円が「外したはずの面」へ回りえます。除外の欄が消える前から、広告セットの除外はすでに完全な除外ではなかったわけです。

除外がなくなると、実務の何が壊れるのか
除外していた理由を3つに分けると、移し先が見える
「配置を外せなくなると困る」と一括りにすると打ち手が出ません。除外していた理由をブランドセーフティ・成果・表現の制約の3つに分けると、広告セットの除外が消えたあとに残る手段が、理由ごとに違うことが分かります。
| 除外していた理由 | よくある具体例 | 広告セットの除外が消えたあとに残る手段 |
|---|---|---|
| ブランドセーフティ | 提携アプリ・サイトの隣に自社広告を出したくない | アカウント単位の配置のコントロール、パブリッシャー単位のブロックリスト、コンテンツの適合性管理 |
| 成果 | 特定の面だけCPAが極端に悪い、リードの質が低い | 値のルールで面の入札を下げる(止めることはできない)、CV定義とコンバージョンAPIで質を学習へ返す |
| 表現の制約 | 縦型素材がなく、リール面で崩れる | 配置ごとのアセットカスタマイズ(面に合う素材を用意して回避する) |
移し先に困るのは、成果を理由にした除外です。ブランドセーフティはアカウント単位の仕組みへ、表現の制約は素材の側へ逃がせます。一方で「この面は成果が悪いから止める」を広告セットごとに行う手段は残っていません。下げることはできても止められないため、打ち手の性質が「面を外す」から「成果の良し悪しをMetaの学習へ伝え直す」へ変わります。
「配置別に見て除外する」ループが両側から閉じる
悪い面を特定する材料と、特定した面を止める手段が、同じ時期に両方減っています。除外の判断は「配置別レポートを見て、悪い面を特定して、外す」という手順で成り立っていました。この前半にあたるデバイスや時間帯の内訳の一部が、2026年8月のレポート仕様変更で使えなくなっています。悪い面を特定する手段が減り、特定できても止める手段が減る。検証して除外するというループが、入口と出口の両方で閉じつつあるのが今の状況です。
ADminiの媒体データの1画面集約で、Meta広告の数値の崩れを朝のうちに見つけられます。ADminiなら無料で始められます。無料で試してみる →
広告セットで外せなくなった面を守る手順
本当に止めたい面は、アカウント単位の配置のコントロールで外す
完全に止めたい面があるなら、広告アカウントの「広告設定」にあるアカウント単位の配置のコントロールで外します。Audience Network・Marketplace・右側広告枠などをアカウント全体で止められ、Advantage+のキャンペーンを含むすべてのキャンペーンに効きます。広告セットの除外と違って、5%の少量配信もありません。ただし、効くのはアカウントのすべてのキャンペーンに一律です。「認知のキャンペーンだけはAudience Networkに出したい」のような使い分けはできないため、外す面は全キャンペーンで要らない面に絞ります。除外の欄がまだ残っている広告セットは、移し終えるまでの間、「除外した配置への少量の配信を許可する」の状態を確かめ、除外面の数×5%を月予算に掛けた金額を把握しておきます。
成果で外していた面は、値のルールで「止める」ではなく「下げる」
成果を理由に外していた面は、値のルール(バリュールール)で入札を下げる形に移せます。値のルールは、配置・デバイス・OS・年齢などの条件ごとに入札を-90%〜+1,000%の範囲で調整する機能です。選べる入札戦略には制限があるため、対象の広告セットで値のルールを設定できるかを先に確かめます。-90%まで下げても面が止まるわけではなく、オークションで勝ちにくくなるだけなので、少額の配信は残ります。もう一つの舵は、Metaへ渡すコンバージョンの質です。質の低いリードを本CVから外す、コンバージョンAPIでオフラインの成約まで戻す、といった打ち手は、面の選択をアルゴリズムへ委ねる前提では残された数少ない調整手段になります。Advantage+で自動に任せる項目と外す項目を整理し直すのも同じ文脈です。

配置で切れなくなる前提で、成果の見方を作り替える
配置で止める手段が減るなら、残る軸で異常を早く見つける比重が上がります。キャンペーン・広告セット・広告の各単位で、日次のCPAとCVが前週からどれだけ振れたかを見る。粒度は粗くなりますが、面の内訳を見ても止める手段が限られる以上、揺れの検知を早める方向に投資先が移ります。面ごとに素材を出し分けているなら、広告マネージャの「クリエイティブの多様性」の評価もあわせて見ておくと、素材の偏りで配信面が寄っていないかの手がかりになります。
ADmini(アドミニ)は、Google広告・LINEヤフー広告・Meta広告のデータを1画面へ集約し、キャンペーン・広告グループ・広告の粒度で並べて見るためのツールです。数値カラムにしきい値を設定しておくと、基準を下回った値だけが赤く色づくので、CV数が落ちた広告を一覧の中から目で拾えます。なお配信面・プレースメントの軸は連携で取り込む対象に含まれないため、面別の内訳が要る場合は媒体側で書き出したファイルを取り込む構成になります。もう一段踏み込むなら、AIレポートに含まれるMMM(どの媒体に広告費を寄せるべきかがわかる分析)があり、外注すれば数百万円規模になる分析を月3,980円のPlusプランで使えます。配置単位の最適化を媒体へ返す代わりに、媒体間の配分を自分で握り直す、と考えるとつながりが見えます。
除外の方法を切り替えたあとは、CPAやCVが動いていないかを毎日確かめる必要があります。
まとめ
Metaの広告セットから配置の除外が消え始めたのは2026年8月下旬で、売上・リード目的から段階的に広がっています。本当に止めたい面はアカウント単位の配置のコントロールへ、成果で外していた面は値のルールとCVの質へ、と理由ごとに移し先が違います。まず今週やることは、本当に止めたい面を1つに絞って書き出し、その面が全キャンペーンで要らないかを確かめてから、アカウント単位の配置のコントロールで外すことです。
よくある失敗は、値のルールでAudience Networkを-90%にしたから止まっている、と思い込むことです。月30万円の広告セットで数千円ずつ流れ続け、3か月後に面別の書き出しで初めて気づく、という順番になりがちです。下げた設定が狙いどおり効いているかは、設定画面ではなく配信の結果でしか分かりません。ADmini(アドミニ)が担うのは、媒体ごとの数字を毎朝そろえて変化に早く気づける状態を作るところまでで、どの面をどこまで許容するかの判断は運用者の側に残ります。
ADminiの1日1回の自動更新で、媒体をまたいだ数値の変化を毎朝そろえて確認できます。ADminiなら無料で始められます。無料で試してみる →
よくある質問
Meta広告の配置の除外はいつなくなりましたか?
2026年8月下旬から、売上・リード目的のキャンペーンの広告セットで、配置・プラットフォーム・デバイス・モバイルOSの除外が段階的に削除されています。完了時期は公表されておらず、同じアカウントでも除外の欄が残っている広告セットと消えた広告セットが混在することがあります。広告セットの編集画面の「配置」セクションで、面ごとのチェックが表示されるかで確認できます。
広告セットで除外できなくなった面を完全に止める方法はありますか?
広告アカウントの「広告設定」にあるアカウント単位の配置のコントロールで、Audience Network・Marketplace・右側広告枠などをアカウント全体で止められます。Advantage+のキャンペーンを含むすべてのキャンペーンに効き、5%の少量配信もありません。ただし全キャンペーンに一律で効くため、キャンペーンごとの使い分けはできません。
Meta広告の値のルール(バリュールール)で配置を止められますか?
止められません。値のルールは配置・デバイス・OS・年齢などの条件ごとに入札を-90%〜+1,000%の範囲で調整する機能で、-90%にしてもオークションで勝ちにくくなるだけなので少額の配信は残ります。成果を理由に面を外していた場合の代替として、入札を下げる用途で使います。
配置を除外していれば、その面には一切配信されませんか?
いいえ。売上・リード目的のキャンペーンでは「除外した配置への少量の配信を許可する」が既定でオンになっており、除外した配置ごとに予算の最大5%が使われます。5%は面ごとの上限なので、4面を除外していれば合計で最大20%が除外面へ回りえます。完全に止めたい面はアカウント単位の配置のコントロールで外します。

