CPAとは|広告の獲得単価の計算式と、日別のCPAを平均すると安く見える理由

CPAは「広告費÷コンバージョン数」。式は誰でも知っているのに、週報に書いたCPAが管理画面の数字と合わないことがあります。ずれるのは、割る前に何を「1件」と数えたかと、日ごとの数字をどう束ねたかです。
CPA(獲得単価)の計算式と、媒体ごとの「1件」
CPAは「広告費÷コンバージョン数」で出す
CPA(Cost Per Acquisition)は、コンバージョン1件を得るのにかかった広告費です。月30万円の広告費で60件なら、CPAは5,000円です。CPAはクリック単価をCVR(コンバージョン率)で割った値でもあり、悪化したときは単価とCVRのどちらが動いたかを分けて調べられます。比べる相手は業界の平均ではなく、1件にいくらまで払えるかという自社の上限です。
Google広告・Meta広告・LINEヤフー広告で、分母の「1件」に入るもの
媒体ごとのCPAを並べると、分母に入るコンバージョンの範囲がそろっていません。Google広告の「コンバージョン単価」は費用を「コンバージョン」列で割った値で、この列にはメインのコンバージョンアクションだけが入り、ビュースルーは一部のキャンペーンを除いて含まれません。Meta広告の「結果の単価」は、既定のアトリビューション設定(クリック後7日・表示後1日)で数えるため、広告を見ただけのコンバージョンも含みます。
| 媒体 | 分母の「1件」に入るもの | 入らないもの |
|---|---|---|
| Google広告 | メインのコンバージョンアクション | サブアクション、ビュースルー(一部のキャンペーンを除く) |
| Meta広告 | 最適化の対象の成果(既定はクリック後7日・表示後1日) | 設定した期間の外の成果 |
| LINEヤフー広告 | クリックや動画視聴を経た成果 | ビュースルー(別の列) |
Metaは既定で表示後の成果まで数えるため、横に並べるとMetaのCPAが安く見えやすいのです。媒体どうしを比べるときは、広告マネージャの「アトリビューション設定を比較」でクリック後の成果だけの数字を出してから並べます。
CPAを週や月で集計するときの落とし穴
日別CPAの平均と、期間の合計で割ったCPAの差
週や月のCPAは、期間の広告費の合計をコンバージョンの合計で割って出します。日別CPAの列を作ると、0件の日は割り算がエラーになります。IFERRORで空欄にしたり、その行を除いたりして平均すると、その日が平均から外れます。費用だけかかった日が、計算からまるごと消えます。
再現用サンプルデータで確かめます。毎日1万円で7日間配信し、コンバージョンが2・0・1・0・3・0・1件だったとします。期間のCPAは7万円÷7件で10,000円です。ところが計算できた4日分の日別CPA(5,000円・10,000円・3,333円・10,000円)を平均すると約7,083円になり、実態より3割近く安いCPAが週報に載ります。

件数の少ないアカウントほど0件の日が増え、ずれは大きくなります。0件の日がなくても、日別CPAの平均は合計で割ったCPAと一致せず、件数の少ない日の高いCPAに引っ張られて逆に高く出ることもあります。また、Google広告はクリックした日にコンバージョンを計上するため、締めた直後の週のCPAは、あとから届いた分だけ下がることがあります。
まとめ
CPAの式は1行ですが、媒体ごとに分母の「1件」が違い、日別の数字を平均すれば0件の日が抜け落ちます。では、集計をツールに任せれば何が変わらずに残るのでしょうか。ADmini(アドミニ)なら媒体ごとの広告費とコンバージョン数を1画面で合計でき、合計どうしで割る材料はそろいます。それでも「集計を自動にすれば正しいCPAが出る」わけではなく、Metaの表示後の成果を含めるか、管理画面と社内の注文数のどちらを正とするかは運用者が決めることです。まず今週やることは、週報のCPAが日別CPAの平均と合計どうしの割り算のどちらで出ているかを確かめることです。
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よくある質問
広告のCPAはどうやって計算しますか?
CPAは「広告費÷コンバージョン数」で計算します。月30万円の広告費で60件のコンバージョンなら5,000円です。週や月のCPAは、日別CPAを平均せず、期間の広告費の合計をコンバージョンの合計で割って出します。
CPAとCPCの違いは何ですか?
CPCはクリック1回あたりの費用、CPAはコンバージョン1件あたりの費用です。CPAはCPCをコンバージョン率で割った値になり、CPC100円・コンバージョン率2%ならCPAは5,000円です。CPAが悪化したときは、CPCとコンバージョン率のどちらが動いたかを分けて確認します。
Meta広告のCPAがGoogle広告より安く見えるのはなぜですか?
Meta広告の「結果の単価」は、既定のアトリビューション設定で広告を見ただけのコンバージョン(表示後1日)も数えるためです。Google広告の「コンバージョン」列には、デマンドジェネレーションなど一部のキャンペーンを除き、ビュースルーコンバージョンが含まれません。比べるときは、Meta広告もクリック後の成果だけの数字にそろえます。
コンバージョンが0件の日のCPAはどう扱えばいいですか?
その日のCPAは計算できないため空欄のままにし、週や月のCPAは期間の広告費の合計をコンバージョンの合計で割って出します。0件の日を除いて日別CPAを平均すると、費用だけかかった日が計算から抜け、実際より安いCPAになります。
