Yahoo!広告のレポートを自動化する方法|LINEヤフー広告スクリプトでスプレッドシートに毎日出す手順と、止まる・消える条件

Yahoo!広告のレポートを自動化する方法|LINEヤフー広告スクリプトでスプレッドシートに毎日出す手順と、止まる・消える条件

Yahoo!広告(現在のLINEヤフー広告)の数字を、毎朝管理画面からダウンロードしてスプレッドシートに貼っている。この作業は、公式の「LINEヤフー広告 スクリプト」を使えば自動にできます。設定は公式サンプルを貼ってIDを書き換える程度で、難しいものではありません。ところが、数か月後に開いたら自動実行が止まっていた、去年の数字がどこにも残っていなかった、ということが起きます。原因は手順の誤りではなく、承認の仕組みとサンプルの書き方という仕様の側にあります。手順と一緒に、止まる条件と消える条件を設定の段階でつぶしておきましょう。

Yahoo!広告のレポートを自動化する3つの方法

数字を受け取るだけなら管理画面のスケジュール、加工するならスクリプト

決まった数字を定期的に見るだけなら、検索広告のパフォーマンスレポートにある「スケジュール」機能で足ります。指定したメールアドレスへ、決めた間隔でレポートを送れる機能です。一方で、毎日の推移を1枚に積み上げたい、Google広告やMeta広告の数字と横に並べたいとなると、届いたファイルを開いて貼る作業が残ります。その作業まで消したいなら、スクリプトでスプレッドシートへ直接書き出す方法が向いています。手作業のダウンロードを続ける場合は、文字コードにも注意が要ります。ディスプレイ広告のCSVは2026年10月20日からShift_JISを選べなくなり、Excelでそのまま開くと文字化けしやすくなりました(ディスプレイ広告のCSVの文字コードの変更)。

方法 出力先 向いている場面 手間が残る所
管理画面のスケジュール(検索広告のパフォーマンスレポート) メール 決まった数字を定期的に確かめる 届いたファイルを開いて貼る作業
LINEヤフー広告 スクリプト Googleスプレッドシート・Googleドライブ 毎日の推移を積み上げる、他の媒体と並べる 最初の設定と、承認した人の管理
外部の連携ツール ツールの画面など 複数の媒体を1つの表で毎日見る 利用料と、ツールごとに取れる項目の違い

広告アカウントが多いほど、スクリプトの保守が重くなる

スクリプトの保守で重くなるのは、本数ではなく直す場所の数です。スクリプトは広告アカウントの中に保存して動かし、保存できるのは1アカウント100件までなので、件数に困ることはまずありません。たとえば、クライアント8社の検索広告とディスプレイ広告を見ているフリーランスなら、出力する列を1つ足すたびに、8社分のスクリプトを開いて同じ修正を繰り返すことになります。コードを読めるのが自分だけという状態でこの数が増えると、修正は後回しになりがちです。目安として、管理するアカウントが数社までで、コードを直せる人がいるならスクリプト、それを超えるならADmini(アドミニ)のような連携ツールで取り込む、と分けると判断しやすくなります。

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スクリプトでスプレッドシートに毎日出す手順

出力先のスプレッドシートIDを控え、Googleアカウントと連携する

最初に、出力先のGoogleスプレッドシートを作り、URLの「/d/」と「/edit」の間にある文字列(スプレッドシートID)を控えます。次に、広告管理ツールのLINEヤフー広告 スクリプトの画面から、Googleアカウントとの連携を済ませます。スクリプトから書き出せる先は、Googleドライブ・Googleスプレッドシートのほか、Slackのメッセージとメール送信です。連携に使うGoogleアカウントは、個人のものより、チームで共有している業務用のものにしておくと、担当が替わったときに出力先ごと引き継げます。

公式サンプル「基本のレポート」を貼り、IDと期間を書き換える

コードは、Developer Centerの公式サンプル「基本のレポート」から始めるのが確実です。検索広告なら、今月分のキャンペーンレポートを、アカウント名・キャンペーン名・インプレッション数・クリック数・コスト・コンバージョン数の列でシートに書き出します。書き換えるのは、控えたスプレッドシートIDとシート名です。期間を「今月」以外にしたいときは、期間の種類にCUSTOM_DATEを指定し、開始日と終了日をYYYYMMDDの形式で渡します。ディスプレイ広告は取得に使う関数が別(getDisplayReport)で、レポートの種類ではなく、取得する項目の組み合わせで集計の単位が決まります。なお、公式サンプルも注意しているとおり、出力が数千行を超えるとエラーになりやすいため、広告単位や日別で長い期間を出すときは期間を区切ります。

実行頻度を保存し、エラーメールの届き先を決める

スクリプトの一覧画面で「実行頻度」を選んで保存すると、その頻度で自動実行が始まります。「承認」ボタンが出た場合は、ビジネスIDで承認してから保存します。保存や実行頻度の変更ができるのは、そのアカウントに管理権限か更新権限を持つビジネスIDだけで、参照権限ではできません。もう1つ決めておきたいのが、エラーの知らせを誰が受け取るかです。定期実行でエラーが出ると、翌日に、最後に承認した人のビジネスIDに登録されたメールアドレスへ通知が届きます。承認した人がその受信箱を見ていなければ、止まったことに誰も気づきません。

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自動化したレポートが止まる・消える条件

止まる:承認した人の権限が変わったとき、1回の実行が10分を超えたとき

コードの誤りよりも起きやすく、気づきにくいのが承認の解除です。承認したビジネスIDの、そのアカウントに対する権限が変わると認証が外れ、設定した日時に「LINEヤフー広告 認証エラー」になって自動実行が止まります。担当者の異動や権限の付け替えのあとに起きやすいので、権限を触った日は実行履歴を見ておきます。2026年10月13日に行われたビジネスIDの自動統合(ビジネスIDの自動統合と解除できる期限)のように、IDのまとまり方が変わる出来事のあとも同じです。もう1つは処理の上限で、1回の実行は最大10分までと決まっており、超えると途中で中断されます。外部へのURLリクエストは1回の実行で10回、メール送信は5回までです。「スクリプトを入れれば、あとは放っておいても毎日届く」わけではありません。月に1度は、実行履歴(直近6か月・200件まで見られます)で成功が続いているかを確かめる前提で運用します。

消える:毎回シートを消すサンプルと、37か月の取得期間

過去の数字が残らない原因は、サンプルの書き方にあります。「基本のレポート」は、書き込む前に対象のシートを空にしてから最新の結果を書く作りです。毎日動かすと、シートに残るのは常に最後に取った期間だけになります。困るのは、管理画面側の保存にも期限がある点です。検索広告で取得できるパフォーマンスデータは、2026年7月29日から抽出日の37か月前までに縮まりました(それまでは11年前の同日まで)。前年同月と比べる程度なら足りますが、4年前と比べたくなったときにはもう取り出せません。長く残したいなら、月が替わったら前月分を別のシートへ書き写す追記型に直しておきます。

Yahoo!広告のレポートを自動化する方法|LINEヤフー広告スクリプトでスプレッドシートに毎日出す手順と、止まる・消える条件

ADmini(アドミニ)のLINEヤフー広告連携は、検索広告・ディスプレイ広告・両方のどれかを選んで取り込み、毎朝4時〜8時59分の自動更新(失敗した分は11時59分まで再試行)で前日までの数字を取り直します。両方を選ぶと、キャンペーン・広告グループ・広告の単位で、どちらの広告の行かを見分ける列が付くため、検索広告とディスプレイ広告を1つの表で比べられます。ただし、連携で取れる指標はインプレッション数・クリック数・費用・コンバージョン数・コンバージョン値の5つに限られ、インプレッションシェアのような指標は含みません。そうした指標が要るレポートは、スクリプトで書き出したシートと並べて使う形になります。

まとめ

Yahoo!広告のレポートは、数字を受け取るだけならスケジュール機能、スプレッドシートに積み上げるならLINEヤフー広告 スクリプトで自動にできます。スクリプトの設定は公式サンプルの書き換えで済みますが、承認した人の権限が変わると止まり、毎回シートを消す作りのままでは過去の数字が消えていきます。では、自動化しても人の手に残る仕事は何でしょうか。誰が承認者で、エラーメールを誰が読むかを決めること。そして、届いた数字を見て、どのキャンペーンを触るかを決めることです。ツールが肩代わりするのはダウンロードと貼り付けまでで、承認の管理と判断は人の側に残ります。複数の媒体をまとめた広告レポート全体の組み立ては、広告レポートの作り方と自動化のまとめから順に読めます。

まず今週やること。スクリプトをすでに動かしているなら、一覧画面で「実行頻度」と「実行履歴」を開き、最後に承認したのが誰か、直近の実行が成功しているかを確かめてください。まだなら、公式サンプル「基本のレポート」を1アカウントだけで動かし、翌朝シートに数字が入っているかを見るところから始めます。

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よくある質問

Yahoo!広告のレポートを自動でスプレッドシートに出すことはできますか?

できます。広告管理ツールの公式機能「LINEヤフー広告 スクリプト」でGoogleアカウントと連携し、公式サンプル「基本のレポート」のスプレッドシートIDとシート名を書き換えて実行頻度を保存すると、決めた頻度でレポートがスプレッドシートへ書き出されます。サンプルは書き込む前にシートを空にする作りなので、過去分を残したい場合は追記する形に直します。

LINEヤフー広告 スクリプトは検索広告とディスプレイ広告の両方で使えますか?

使えます。検索広告とディスプレイ広告ではレポートを取得する関数が別で、公式サンプルにも両方の書き方が載っています。ディスプレイ広告は、レポートの種類ではなく取得する項目の組み合わせで集計の単位が決まります。

LINEヤフー広告 スクリプトの定期実行が止まる原因は何ですか?

コードの誤りよりも起きやすいのは、承認したビジネスIDの権限が変わって認証が外れることです。この場合、設定した日時に認証エラーになり自動実行が止まります。1回の実行が10分を超えた場合も途中で中断されます。定期実行のエラーは、翌日に最後に承認した人のビジネスIDのメールアドレスへ通知されます。

Yahoo!広告の過去のレポートはどこまでさかのぼれますか?

検索広告のパフォーマンスデータは、2026年7月29日から抽出日の37か月前までしか取得できません(変更前は11年前の同日まで)。それより前の数字が必要なら、取得できるうちにスプレッドシートなどへ書き出して保存しておく必要があります。