ADminiで予実管理ダッシュボードを作る手順|目標値の持ち方と、達成率を色で見分ける設計

ADminiで予実管理ダッシュボードを作る手順|目標値の持ち方と、達成率を色で見分ける設計

予実管理のダッシュボードは、作った直後がいちばん立派で、月をまたぐと止まります。実績側は自動で入ってくるのに、目標側だけが先月の数字のまま残るからです。集計が面倒だから続かないのではありません。目標値の置き場所と更新の担当を決めないまま、実績の自動化だけを先に済ませてしまうところに原因があります。この記事では、ADmini(アドミニ)で予実管理ダッシュボードを組むときに、目標値をどこに持ち、どの数式で達成率を作り、どこで色を付けて毎朝の確認に落とすかを順に説明します。

予実を1画面にするための準備

目標値はスプレッドシートに置いて連携するのが現実的

予実管理でまず決めるのは、目標値をどこに持つかです。広告媒体のAPIから取れるのは実績だけなので、目標値は別のデータソースとして持ち込む必要があります。実務で扱いやすいのはGoogleスプレッドシートに目標値を書いて連携する方法で、月次予算・目標CPA・目標CV数を1行1レコードで並べておきます。CSVをアップロードして取り込む形でも同じことができます。目標値の更新は月に1回しか発生しないので、自動化するより人が書き換えられる場所に置くほうが運用は続きます。連携の手順はスプレッドシート連携の設定手順にまとめています。

目標の粒度を先に決めないと、あとで結合できない

次に決めるのが粒度です。月次×媒体で持つのか、月次×キャンペーンで持つのか。ここを実績側の粒度と揃えておかないと、目標と実績を並べたときに片方だけ行が余ります。1人で複数媒体を回している規模なら、まずは月次×媒体で足ります。キャンペーン単位まで目標を割るのは、キャンペーンの数が固定されていて、月をまたいでも名前が変わらない運用に限られます。キャンペーンを頻繁に作り直す運用で目標をキャンペーン単位に割ると、翌月には結合できない目標行だけが残ります。

ADminiで予実管理ダッシュボードを作る手順|目標値の持ち方と、達成率を色で見分ける設計

数式カラムで消化率と達成率を作る

予算消化率は集計指標として作る

予算消化率は「消化額 ÷ 月次予算 × 100」で、コストを合計してから割るため集計指標として作ります。行ごとに計算してから平均を取る行レベル指標で作ると、キャンペーン数が増えたときに数字が壊れます。数式カラムには集計指標と行レベル指標の2種類があり、割り算を含む指標はほぼ集計指標側です。日本語で「コストの合計を月次予算で割った割合を出したい」と伝えてカラムを作る使い方もできます。

達成率は「大きいほどよい」向きに揃えて作る

達成率でつまずきやすいのが計算の向きです。CPAは小さいほどよい指標なので、「実績CPA ÷ 目標CPA × 100」で作ると、数字が小さいほど good という列ができます。CV数の達成率は「実績CV ÷ 目標CV × 100」で大きいほど good。この二つを同じ画面に並べると、色を付けたときに意味が反転します。CPAの達成率は「目標CPA ÷ 実績CPA × 100」で作り、すべての達成率を「100を超えていれば良い」向きに統一するのが、あとの工程を簡単にします。

指標 素直に書いた式 向きを揃えた式(推奨)
CV数の達成率 実績CV ÷ 目標CV × 100 同じ(大きいほど良い)
CPAの達成率 実績CPA ÷ 目標CPA × 100(小さいほど良い) 目標CPA ÷ 実績CPA × 100
予算消化率 消化額 ÷ 月次予算 × 100 同じ(進捗率と比べて下振れを拾う)

色を付けて、毎朝の確認に落とす

しきい値カラーは「大きいほどよい指標」にだけ設定する

ADmini(アドミニ)のしきい値カラーは、設定した値を下回ったセルが赤、以上のセルが緑になります。向きは固定で、反転はできません。だから前の工程で達成率を「100を超えていれば良い」向きに揃えておく必要がありました。達成率のカラムにしきい値100を設定すれば、未達の案件だけが赤いセルとして目に入ります。予算消化率も同じで、進捗に対して下振れしている案件を拾う使い方になります。設定できるのは数値型のカラム1つで、色が付くのはそのカラムのセルだけです。行全体は着色されないので、色で拾うのは「どの案件か」までで、原因までは色では分かりません。しきい値の決め方はしきい値カラーの設定手順で扱っています。

朝いちばんに開く場所へ置く

ダッシュボードは作った翌週から見られなくなります。予実の表は、毎朝すでに開いている画面の中に置くのが現実的です。ADminiのデータは1日1回、早朝に自動で更新されます(通常は午前4時から9時前まで、失敗した分の再取得は正午前まで)。出社して最初に開いたときには前日までの実績が入っているので、達成率の列に赤があるかどうかだけを見て、あればその案件を開く。この2ステップに固定すると続きます。AIレポートを使える契約であれば、朝の要約をメールで受け取る運用を重ねることもできます。

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まとめ

予実管理ダッシュボードは、目標値をスプレッドシートに置いて連携し、実績と同じ粒度で結合し、達成率を「100を超えていれば良い」向きに統一して数式カラムで作り、しきい値カラーで未達だけを赤くする。手順としてはこれだけです。では、なぜ多くの予実管理は途中で止まるのか。集計が重いからではなく、目標値を更新する担当と時期が決まっていないからです。月初に目標行を書き換える5分が抜けると、翌月の達成率は前月の目標で計算され続け、色は正しく付いているのに意味を失います。ツールが引き受けるのは結合と計算と着色までで、目標そのものを決め直すのは運用者の仕事として残ります。まず今週やることは、目標CPAと月次予算を1枚のシートに書き出し、実績と同じ粒度になっているかを確認することです。粒度が合っていれば、あとの工程は設定だけで終わります。

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よくある質問

ADminiで予算と実績を比較するダッシュボードは作れますか

作れます。目標値をGoogleスプレッドシートまたはCSVで取り込み、広告実績と同じ粒度(月次×媒体など)で並べたうえで、数式カラムに予算消化率や達成率を作ります。媒体のAPIから取得できるのは実績だけなので、目標値は別のデータソースとして持ち込む形になります。

目標に対する達成率はどの計算式で作ればよいですか

すべての達成率を「100を超えていれば良い」向きに統一するのがおすすめです。CV数の達成率は「実績CV ÷ 目標CV × 100」、CPAのように小さいほど良い指標は「目標CPA ÷ 実績CPA × 100」で作ります。向きが混在していると、しきい値で色を付けたときに意味が反転します。

しきい値カラーで「目標超過を赤」にはできますか

しきい値カラーは、設定値を下回ったセルが赤・以上のセルが緑になる仕様で、向きは変えられません。そのため「大きいほどよい指標」に設定します。CPAをそのまま着色するのではなく、目標CPA ÷ 実績CPA で達成率のカラムを作り、そこにしきい値100を設定すると未達が赤で拾えます。

予実の確認は毎朝自動でできますか

データは1日1回、早朝に自動更新されます(通常は午前4時から9時前まで、失敗した分の再取得は正午前まで)。朝に開いた時点で前日までの実績が入っているので、達成率の列に赤があるかを見る運用にできます。朝の要約をメールで受け取る形にしたい場合はAIレポートを併用する方法もありますが、プランによって作成できるレポート数と生成回数が異なります。