GA4のエンゲージメント率とは|定義と見る場所、広告LPだけ低く出る理由

GA4のレポートを開くと、広告から来たLPのエンゲージメント率だけが30%台で、ブログ記事は60%を超えている。LPの出来が悪いのだろうか。ただ、この差のかなりの部分は、読者の反応ではなくGA4が「関与した」と判定する条件の形から生まれているかもしれません。
GA4のエンゲージメント率の定義と見る場所
エンゲージメント率は「関与のあったセッション」の割合
GA4のエンゲージメント率は「エンゲージメントのあったセッション数÷セッション数」です。公式ヘルプでは、次のいずれかを満たすセッションをそう数えます。
- 10秒以上継続した
- キーイベント(旧称コンバージョン)が発生した
- ページビューまたはスクリーンビューが2回以上発生した
直帰率はこの裏返しで、エンゲージメントのなかったセッションの割合です。セッションが1,000件、そのうち条件を満たしたのが420件なら、エンゲージメント率は42%、直帰率は58%です。旧アナリティクスの直帰率(1ページだけで離れた割合)とは別物で、1ページでも10秒以上いたセッションは直帰に数えない点が、昔の数字とのずれの元になります。
GA4のエンゲージメント率はどこで見るか
広告の流入なら、トラフィック獲得レポートを「セッションのキャンペーン」で並べると、標準の列にキャンペーンごとの率が出ます。直帰率などは右上の[レポートをカスタマイズ]から[指標]で追加すると、表の最後の列に並びます(公式ヘルプの手順)。
広告の流入でGA4のエンゲージメント率を読むときの落とし穴
1ページで完結するLPは「10秒」か「キーイベント」でしか判定されない
フォームまで1ページで完結するLPは、3つの条件のうち「2ページ以上」を満たしにくく、残るのは10秒の滞在かキーイベントだけです。ブログより低く出るのは当然です。比べる相手はサイト平均ではなく、同じLPに来た別のキャンペーンや別の期間にすると、広告側の差が見えてきます。
10秒の基準は、データストリームの「タグ設定を行う」→「セッションのタイムアウトを調整する」で変えられます。ただ、変更前の数字が新しい基準で計算し直されるとは公式ヘルプに書かれていないため、変えるなら変更日を記録し、前後を分けて比べます。
逆に「エンゲージメント率が高いLPは成果も出ている」とも限りません。10秒眺めて閉じたセッションも数えられるため、最後はCVRと並べて判断します。

Google広告の「エンゲージメント率」は分母が表示回数
Google広告の管理画面にある「エンゲージメント率」は、広告を操作した回数を表示回数で割った値です(Google広告ヘルプ)。GA4は来訪後のセッションが分母なので、同じ列に並べても比べたことになりません。
| 指標 | 分子 | 分母 | 測っている段階 |
|---|---|---|---|
| GA4のエンゲージメント率 | エンゲージメントのあったセッション数 | セッション数 | サイトに来たあと |
| Google広告のエンゲージメント率 | 広告を操作した回数 | 表示回数 | 広告が表示された時点 |
広告の操作され方はフォーマットごとに条件が違うCPEと同じ考え方で読み、GA4の率は来訪後の行動として別に読みます。ADmini(アドミニ)で媒体とGA4の数字を1つの表に並べる場合も、同名の率は出どころごとに別の列のまま扱い、期間をまとめるときは率を平均せず、セッション数から計算し直します。
まとめ
冒頭の「LPだけ30%台」は、作り直しの合図というより、比べる相手を選び直す合図かもしれません。同じLPに来た流入同士で比べ、最後はCVRと並べて判断するのが読み違えない順番です。
では、ツールで集めれば読み違いは消えるのか。集計はツールに任せられても、どの数字を同じ物差しで比べてよいかを決めるのは、分母を知る人の側です。
まず今週やること: トラフィック獲得レポートで広告LPに来たセッションをキャンペーン別に並べ、エンゲージメント率がいちばん低いキャンペーンのCVRと見比べてみてください。
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よくある質問
GA4のエンゲージメント率の平均や目安はどれくらいですか?
Googleは目安となる平均値を公表していません。1ページで完結する広告LPと、複数ページを読み回るブログでは条件の満たしやすさが違うため、サイト全体の平均と比べても判断材料になりません。同じページの期間比較や、同じLPに来たキャンペーン同士の比較で見るのが実務的です。
GA4のエンゲージメント率と直帰率はどういう関係ですか?
直帰率はエンゲージメントのなかったセッションの割合で、エンゲージメント率の裏返しです。同じ期間・同じ条件で見れば、2つを足すと100%になります。エンゲージメント率が42%なら直帰率は58%です。
GA4のエンゲージメント率の「10秒」は変更できますか?
変更できます。管理画面のデータストリームで「タグ設定を行う」から「セッションのタイムアウトを調整する」を開き、エンゲージメントセッションのタイマーの秒数を選びます。既定は10秒です。変更前の数字が計算し直されるとは公式ヘルプに書かれていないため、変更日を記録して前後の期間を分けて比べます。
Google広告のエンゲージメント率とGA4のエンゲージメント率は同じですか?
別の指標です。Google広告のエンゲージメント率は、広告を操作した回数を広告の表示回数で割った値です。GA4のエンゲージメント率はサイトに来たあとのセッションが分母なので、同じ列に並べて比べることはできません。
