LINEヤフー広告のVOOM配置が9月30日で消える|配信が止まる広告グループの見つけ方と予算の逃がし方

配置の設定を細かく詰めた広告グループほど、媒体側の面が1つ消えたときの打撃が大きくなります。広告側のお知らせは2026年7月30日付で出ています。「LINE VOOM」のサービス終了予定は2026年9月30日で、これに伴いディスプレイ(運用型)のLINE VOOM面への広告配信も止まります。全アカウントが一斉に止まるわけではありません。止まるのは、配置指定がVOOMだけになっている広告グループです。自分のアカウントがそれに当たるのかを確かめ、当たっていた場合に予算をどこへ逃がすかまでを、9月末より前に決めておく話をします。
何が終わり、誰が影響を受けるのか
止まるのは「VOOM単独指定」の広告グループだけ
LINEヤフーの告知によれば、実施日以降、配置のターゲティングがLINE VOOMのみに設定されている広告グループの広告は配信されなくなります。複数の面を指定している広告グループは配信自体は継続し、VOOM分の在庫が抜けるという形で影響が出ます。つまり影響は「止まる」か「痩せる」かの2種類で、後者のほうが気づきにくい分だけ厄介です。
| 広告グループの配置設定 | 9月30日以降に起きること | 必要な対応 |
|---|---|---|
| LINE VOOMのみを手動指定 | その広告グループの配信が止まる | 配置の拡張・自動配置への切り替え・停止のいずれかを9月末までに決める |
| VOOMを含む複数面を手動指定 | 配信は続き、VOOM分の在庫が抜ける | 設定変更は不要。配信量と単価の変化をレポートに注記する |
| 配置を自動に任せている | 配信面の内訳が自動で組み替わる | 対応なし |
日程は変更になる場合があるとも書かれています。9月30日を最終日として逆算しつつ、9月に入ったら告知を一度見直す前提で予定を組んでおくのが安全です。なお過去の実績データはサービス終了後もレポートから参照できると明記されているため、8月・9月の数字が消えてしまう心配はありません。
LINE公式アカウントの運用担当と話が混ざりやすい
同じ時期に、LINE公式アカウント側でもVOOM終了に伴う変更が動いています。メッセージ作成時の「LINE VOOMに投稿」のチェックボックスは2026年9月16日に廃止され、同日以降は配信と同時にVOOMへ投稿する運用ができなくなります。代わりに、画像・動画・テキストを組み合わせた新しい「投稿」機能が、認証済みアカウントでは2026年9月2日から順次、すべてのアカウントでは2026年10月21日から使えるようになる予定です。広告運用と公式アカウント運用を別の担当が持っている場合、「VOOMが終わる」という一言だけが伝わって、どちらの作業が必要なのか分からなくなることがあります。
切り分けは単純です。広告側の作業は「配置設定の確認と予算の振り替え」だけで、公式アカウント側の投稿運用の変更とは別の作業です。両方を持っている担当者は、この2つを別のタスクとして並べてから着手すると混乱しません。
管理画面で確認する順番
VOOM単独の広告グループを探す
確認は広告グループ単位で行います。キャンペーン一覧から掘るのではなく、広告グループの一覧を開いて配置(プレースメント)の設定列を見るほうが早く終わります。手動で配置を指定している広告グループだけが対象なので、配置を自動に任せているグループは今回の対象外です。
探す順番は、①配置を手動指定している広告グループを絞り込む、②そのうち指定先がVOOMのみのものを抜き出す、③直近30日でそのグループに費用が発生しているかを見る、の3手です。③まで見るのは、過去に作って停止したまま残っているグループを対応リストに載せないためです。

抜けた在庫をどこへ回すかを先に決める
VOOM単独の広告グループが見つかった場合、選択肢は3つあります。同じクリエイティブのまま配置指定を他の面へ広げる、配置を自動に切り替える、そのグループは止めて予算を別キャンペーンへ移す、のいずれかです。どれを選ぶかは、そのグループがVOOMを選んでいた理由によって変わります。
動画クリエイティブの相性で選んでいたのなら、面を広げると配信量は戻っても単価と成果が変わります。この場合は配置を変えた前後で同じ数字を比べられないことを、先にレポート側へ注記として書いておくほうが後の説明が楽になります。逆に、単に配信量の調整として絞っていただけなら、自動配置へ切り替えて様子を見るほうが手間が少なく済みます。LINEヤフー広告で配信が自動的に広がる仕組みは検索面でも進んでいるため、手動で絞り込む運用そのものの前提が変わりつつある点は頭に入れておきたいところです。
なお、媒体データを集計ツールへ取り込んで見ている場合でも、今回の変更で設定し直すのは媒体の管理画面側だけです。ADmini(アドミニ)のように連携先の実績をそのまま取り込む仕組みでは、面が減れば取り込まれる行が減るだけで、集計側の設定は触らずに済みます。
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対応しなかった場合に、レポート側で起きること
9月末をまたぐ比較が、原因不明の下落に見える
VOOM単独のグループを放置した場合、10月の数字は表示回数もクリックもゼロで並びます。ここで問題になるのは、月次レポートの前月比です。面が1つ消えたことを知らずに10月のレポートを見ると、配信量の減少がクリエイティブ疲弊や競合の入札強化のように見えます。媒体側の仕様変更は、数字の上では運用の失敗と同じ形をして現れます。だからこそ、変更のあった月には「何が原因で減ったのか」を数字より先にメモとして残しておく価値があります。
「メモを残せば説明できる」わけでもありません。複数の媒体を並行して運用していると、こうした面の増減は月に何件も起きます。1件ずつ記憶に頼って紐づける方法は、案件数が増えた時点で破綻します。媒体の変更予定をまとめて把握しておく作業は、その意味で予防になります。
面の増減に強いレポートの作り方
面が消えることを前提にすると、レポートの作り方も変わります。配置別の内訳を主軸に据えた表は、面が消えた瞬間に列が欠けて前月比が崩れます。一方でキャンペーン単位・媒体単位の粗い集計を主軸に置き、配置別は補助の内訳として持つ構成なら、面が1つ減っても表の骨格は残ります。
ADmini(アドミニ)は、連携した媒体の実績をキャンペーン・広告グループ・広告といった粒度で同じ表に並べ、1日1回自動で最新化します。集計軸はクリック操作で入れ替えられるため、普段は媒体別で見ておき、変更のあった月だけ広告グループ単位まで降りる、という見方の切り替えがその場でできます。手作業のスプレッドシートでこの切り替えを行うと、列構成を作り直す時間が毎回かかります。月3,980円のPlusでタブを10件まで持てるので、媒体別と案件別で画面を分けておく使い方も現実的です。

まとめ
2026年9月30日にLINE VOOMのサービスが終わり、ディスプレイ(運用型)のVOOM面への配信も止まります。対象は配置指定がVOOMのみの広告グループで、複数の面を指定しているグループは配信を続けたまま在庫だけが減ります。過去の実績はレポートに残るため、失われるのは今後の配信面であって記録ではありません。
ありがちな失敗は、10月のレポートで配信量の落ち込みに気づき、クリエイティブを差し替え、入札を上げ、それでも戻らないまま数週間を使ってしまう筋書きです。原因は運用ではなく面が1つ消えたことなので、何を触っても戻りません。9月のうちに配置設定を1度確認しておけば、この数週間はまるごと発生しません。
まず今週やることは、広告グループ一覧を開いて配置が手動指定になっているグループを絞り込み、その中にVOOM単独のものがあるかを数えることです。0件ならレポート側の注記だけ準備すれば足ります。1件でもあれば、9月30日までに配置を広げるか停止するかを決める作業が1つ増えます。
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よくある質問
LINE VOOMの広告配信はいつ止まりますか
2026年9月30日が終了予定日です。この日以降、ディスプレイ(運用型)のLINE VOOM面への配信は行われません。LINEヤフーの告知には日程が変更になる場合があるとの但し書きがあるため、9月に入ったら告知を一度確認しておくと安全です。過去の実績データはサービス終了後もレポートから参照できます。
自分のアカウントが影響を受けるかはどこで分かりますか
広告グループの配置(プレースメント)設定を確認します。配置を手動で指定していて、その指定先がLINE VOOMのみになっている広告グループが対象です。複数の面を指定しているグループは配信を継続し、VOOM分の在庫が抜ける形になります。配置を自動に任せているグループは対象外です。
VOOM単独の広告グループは何をすればいいですか
配置指定を他の面へ広げる、配置を自動に切り替える、そのグループを停止して予算を別のキャンペーンへ移す、の3つから選びます。VOOMを選んでいた理由が動画クリエイティブとの相性なら、面を広げると単価と成果が変わるため、前後で同じ数字を比べられない点をレポートに注記しておくと後の説明が楽になります。
LINE公式アカウント側の対応も必要ですか
広告運用とは別の作業です。公式アカウント側では2026年9月16日に「LINE VOOMに投稿」のチェックボックスが廃止され、配信と同時にVOOMへ投稿する運用ができなくなります。新しい「投稿」機能は認証済みアカウントで9月2日から順次、すべてのアカウントで10月21日から提供される予定です。広告側で必要なのは配置設定の確認と予算の振り替えだけなので、両方を担当している場合は別のタスクとして並べてから着手してください。

