Looker StudioでYahoo!広告のレポートを作る方法|スプレッドシートでつなぐ手順と、Google広告とブレンドすると合計が減る理由

Google広告ならLooker Studio(現Data Studio)でアカウントを選ぶだけでつながるのに、Yahoo!広告は接続先の一覧に名前がありません。上位の解説の多くは「スプレッドシートを経由すればよい」で終わりますが、つないだあとにもう一つ落とし穴があります。Google広告と同じグラフにまとめた途端、費用の合計が両方の管理画面を足した額より少なく出ることがあるのです。原因は取り込み方ではなく、2つの表のつなぎ方にあります。Yahoo!広告を入れる3つの経路を比べたうえで、合計が減る仕組みを再現用のサンプルデータで確かめ、減らない表の形を示します。
Looker StudioにYahoo!広告をつなぐ公式コネクタはない
Google製コネクタの一覧にYahoo!広告は含まれない
Looker Studioが用意するGoogle製のコネクタに、Yahoo!広告(LINEヤフー広告)向けのものはありません。Googleの公式ドキュメントが広告・マーケティング向けに挙げるのは、Google広告、Google アナリティクス、Campaign Manager 360、Display & Video 360、検索広告 360など、Googleのサービスに限られます。なお、Looker Studioは2026年4月にData Studioへ名前が戻り、日本語の画面では「データポータル」と表示されます。無料で使える範囲は改名で変わっていません。
そのため、Yahoo!広告のデータは、いったんGoogleスプレッドシートのようにLooker Studioが読める場所へ置くか、他社が作ったコネクタを通すことになります。もう一つ先に押さえておきたいのが、検索広告とディスプレイ広告は広告アカウントもレポートも別だという点です。両方を出稿していれば、取り込みも2系統になります。
取り込みの経路は3つ。更新の頻度と広告アカウントの数で選ぶ
週1回・1アカウントならCSVの貼り付け、毎日見るならスクリプト、アカウントが多いなら他社製のツールが目安です。
- 管理画面からCSVをダウンロードしてスプレッドシートに貼る:週1回・1アカウントなら費用をかけずに回る。貼る人が休むとレポートも止まる
- LINEヤフー広告 スクリプトでスプレッドシートへ毎日書き出す:毎日見るならこの経路。手順はLINEヤフー広告スクリプトでスプレッドシートに毎日出す手順にまとめている。承認した人の権限が変わると止まる
- 他社製のコネクタやデータ連携ツールを使う:クライアントのアカウントが多いときの選択肢。月額の費用に加え、広告データを提供元に渡してよいかの確認が要る
前の2つの経路では、Looker Studioが読むのはスプレッドシートの表そのものです。表の形が崩れていると、CSVの貼り付けからスクリプトに切り替えても同じ場所で詰まります。

スプレッドシート経由でYahoo!広告をLooker Studioにつなぐ手順
1行=1日×1キャンペーンの縦長の表にする
Looker Studioに読ませる表は、1行に「日付・キャンペーン名・表示回数・クリック数・費用・コンバージョン数」が1組だけ並ぶ形にします。Looker Studioは行を足し上げて合計や推移を作るため、行の意味が1種類にそろっていないと計算が狂います。
管理画面から落としたCSVには、レポート名や期間を書いた見出しの行や、末尾の合計の行が付くことがあります。合計の行を残したまま読み込むと、Looker Studioはその行も1日分として足し込みます。貼る前に見出しは1行目だけにし、合計の行と結合したセルを消しておきます。数値の列に「,」や「¥」の文字が入ったまま貼ると、文字として読まれて合計できません。検索広告とディスプレイ広告を同じシートに入れる場合は、列名を一致させたうえで「媒体」列を足し、「Yahoo!検索」「Yahoo!ディスプレイ」と書き分けます。
データポータルで「Google スプレッドシート」を選び、項目の型を確かめる
データポータルで[作成]→[データソース]を開き、Google製コネクタの「Google スプレッドシート」を選んで、対象のファイルとシートを指定します。先頭の行を見出しとして使う設定を有効にしたまま[接続]を押すと、項目の一覧が出ます。
ここで確かめるのは型です。日付の列が「日付」、費用が「通貨(JPY)」か「数値」、コンバージョン数が「数値」になっているかを見ます。日付がテキストのままだと期間の指定が効かず、あとでGoogle広告と日付で突き合わせることもできません。CPAは表の列を使わず、計算フィールドでSUM(費用) / SUM(コンバージョン数)と書きます。日ごとのCPAを平均すると、コンバージョンの少ない日に引きずられるからです。スプレッドシートのデータは既定で15分ごとに読み直されるため、スクリプトの書き出しが終わったあとに開けば新しい数字が出ています。検索とディスプレイを並べるグラフは、グラフスタイルの一括設定で系列の色を先に決めておくと見分けやすくなります。
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Google広告とブレンドすると合計が減る理由(再現用サンプルデータ)
ブレンドは表を横につなぐ処理で、左の表にない日は消える
Looker Studioのブレンドは、2つの表を結合キーで横につなぐ処理です。既定の結合方法は「左外部結合」で、左に置いた表に無い日付の行は、右の表に数字があっても結果から落ちます。Yahoo!広告を左、Google広告を右に置き、日付をキーにしてつないだ例を、再現用のサンプルデータで見てみます。10月2日はYahoo!広告のキャンペーンを止めていたため、Yahoo!広告側にはその日の行がありません。
| 日付 | Google広告の費用 | Yahoo!広告の費用 | Yahoo!広告を左にしたブレンドの結果 |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | 12,000円 | 6,000円 | 両方の費用が残る |
| 10月2日 | 11,000円 | 行なし(配信停止) | 行ごと消える |
| 10月3日 | 13,000円 | 4,000円 | 両方の費用が残る |
| 合計 | 36,000円 | 10,000円 | 35,000円(管理画面の合計は46,000円) |
ブレンドの結果では10月2日の行が消え、Google広告のその日の11,000円が合計から抜けました。エラーは出ないため、合計の欄だけを見ていると気づけません。直すなら、期間中の全日がそろっている表を左に置きます。結合の種類を「完全外部結合」に変える方法もありますが、どちらの表の日付を使うかで行の見え方が変わるため、管理画面と1日ずつ突き合わせてから使います。結合キーにキャンペーン名を入れている場合はさらに厄介で、媒体ごとにキャンペーン名が違えば一致する行がなく、右の表の数字はすべて空になります。
媒体をまたぐ合計を出すなら、ブレンドより縦に積む
媒体をまたいだ費用やCPAの合計が目的なら、スプレッドシートの段階で両方の表を同じ列名で縦に積み、「媒体」列で見分ける形のほうが安全です。縦に積んだ表には結合がないため、片方にしか無い日があっても行は消えません。合計は行を足すだけで出て、CPAも費用とコンバージョン数の合計から割り直せます。

ただし、縦に積むにはGoogle広告のデータもスプレッドシートへ書き出す必要があり、書き出しの仕組みが媒体の数だけ増えます。また、「列名をそろえれば媒体の数字はそのまま足せる」わけではありません。コンバージョンの計測期間や重複の数え方は、媒体ごとに設定が違うためです。書き出しの保守を減らしたい場合は、媒体のデータを最初から1か所に集めるツールに任せる手もあります。ADmini(アドミニ)はLINEヤフー広告の検索広告・ディスプレイ広告と、Google広告・Meta広告・X広告を連携して同じ画面に並べ、データは1日1回、朝のうちに自動で更新されます。一方で、グラフの見た目を細かく作り込む自由度はLooker Studioのほうが高く、ADminiが媒体から取り込める指標は表示回数・クリック・費用・コンバージョン・コンバージョン値の5つに限られます。
まとめ
Looker StudioにYahoo!広告をつなぐGoogle製のコネクタはないため、スプレッドシートかツールを経由します。経路は更新の頻度とアカウントの数で選べば足りますが、レポートが壊れやすいのはつないだあとです。合計の行が残った表、テキストのままの日付、左右を逆に置いたブレンドは、どれもエラーを出さずに数字だけをずらします。Google広告と合算するなら、ブレンドに頼らず縦に積んだ表を1つ作るのが確実です。
料理にたとえると、媒体ごとの数字を毎朝そろえて並べるのは仕込みの段階で、ADmini(アドミニ)が肩代わりできるのはここまでです。どの媒体に予算を寄せるかという味付けは、並んだ数字を見た運用者が決めることに変わりありません。
まず今週は、いまのレポートでブレンドを使っているなら、左右の表と結合キーを開き、ブレンド後の費用の合計を両方の管理画面の合計と1週間分突き合わせてください。
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よくある質問
Looker StudioでYahoo!広告のデータを見ることはできますか?
できます。ただし、Looker Studio(現Data Studio)にはYahoo!広告向けのGoogle製コネクタがないため、Googleスプレッドシートを経由するか、他社が作ったコネクタを使います。スプレッドシート経由なら、管理画面のCSVを貼るか、LINEヤフー広告 スクリプトで毎日書き出したシートを「Google スプレッドシート」コネクタで読み込みます。
Looker StudioでYahoo!広告を無料でつなぐ方法はありますか?
あります。管理画面からCSVを落としてスプレッドシートに貼る方法と、LINEヤフー広告 スクリプトでスプレッドシートへ自動で書き出す方法は、どちらも追加の費用がかかりません。週1回・1アカウントなら手で貼る方法、毎日見るならスクリプトが向いています。
Looker StudioでYahoo!広告とGoogle広告を合算すると合計が合わないのはなぜですか?
ブレンドの結合で行が落ちていることが多いです。既定の左外部結合では、左に置いた表に無い日付の行は、右の表に数字があっても結果から消えます。配信を止めた日がある媒体を左に置くと、その日のもう一方の費用が合計から抜けます。媒体をまたぐ合計は、スプレッドシートで両方の表を同じ列名で縦に積むと崩れません。
Yahoo!広告の検索広告とディスプレイ広告は一緒にLooker Studioに入れられますか?
入れられます。検索広告とディスプレイ広告は広告アカウントもレポートも別なので、それぞれのデータを同じ列名にそろえて1つのシートに縦に積み、「媒体」列で書き分けます。列名がずれていると、Looker Studioでは別の項目として扱われ、合計できません。

