広告レポートの作り方|載せる5つの要素と考察の書き方、自動化までの手順と、数字が合わないときの直し方

広告レポートの作り方|載せる5つの要素と考察の書き方、自動化までの手順と、数字が合わないときの直し方

広告レポートの作り方を調べると、たいてい「サマリー・推移・媒体別・考察・次のアクション」という構成の話で終わります。構成はそのとおりで、迷うところはあまりありません。実際に時間が消えるのは、その手前と後ろです。媒体ごとに管理画面から数字を集めて名前をそろえる工程と、提出したあとに「この数字、管理画面と合わないのですが」と聞き返される場面です。ここでは、広告レポートを作る順番に沿って、載せる要素、数字の集め方、自動化の方法、数字がおかしいときの確かめ方を並べ、それぞれを詳しく扱った記事へつなげました。自分がいま詰まっている段階から読んでください。

広告レポートに載せる5つの要素と、伝わる書き方

サマリー・推移・媒体別・考察・次のアクションの5つを、この順に置く

広告レポートに載せるのは、結論を先に言うサマリー、月別や週別の推移、媒体別の実績、数字が動いた理由の考察、次にやることの5つです。順番にも意味があり、読む人が最初の画面で「良かったのか悪かったのか」を判断できるように、サマリーを1枚目に置きます。たとえば「10月のコンバージョンは84件で前月より9件増、CPAは目標4,000円に対して3,850円。増えた分はMeta広告の新しい動画広告によるもので、11月はこの広告セットに予算を2割寄せます」のように、結果・理由・次の手を3文に収めます。指標は、表示回数・クリック数・コンバージョン数の量、クリック率・コンバージョン率の率、クリック単価・CPAの単価、ROASの収益性から、相手が判断に使うものだけを選びます。全部を並べると、どれを見ればよいかを読む人に委ねることになります。目標値の置き方まで決めておきたい場合は、KPIの設計から確かめます。

考察は「事実→要因→打ち手」の3文で書く

考察は、何が起きたかの事実、なぜ起きたかの要因、だから何をするかの打ち手を、この順に1つずつ書きます。「CVが減りました。引き続き注視します」のような一言は、事実だけで要因と打ち手がないため、読む人は次に何を判断すればよいかがわかりません。要因を書くときは、媒体の仕様変更・季節・配信の設定の変更のどれに当たるかを先に切り分けると、書くことが決まります。

共有の仕方は、相手が数字を触るかどうかで決める

レポートの渡し方は、メールに要点を書く、スプレッドシートを共有する、PDFにする、ダッシュボードのURLを渡す、のいずれかです。相手が数字を並べ替えたり自分で絞り込んだりするならスプレッドシートかダッシュボード、決まった形で読むだけならPDFが向いています。ダッシュボードのURLを渡すときは、相手の画面でも表示される権限になっているかを、送る前に別のアカウントで確かめます。

数字を集めて1枚にまとめる

媒体ごとの数字は、名前と定義をそろえてから足す

複数の媒体を1枚にまとめるときは、指標の名前と定義をそろえてから合計します。同じ「コンバージョン」でも、媒体によって数える期間や数え方が違い、同じ申し込みを複数の媒体がそれぞれ自分の成果として数えることもあるため、そのまま足すと全体のCPAが実態より良く見えることがあります。合算したCPAやROASは、媒体ごとの値を平均するのではなく、費用の合計をコンバージョンの合計で割り直すのが原則です。

キャンペーン名の付け方をそろえると、集計の手作業が消える

媒体をまたいで「商材別」「目的別」に集計したいなら、キャンペーン名の付け方を先にそろえます。たとえば「商材_目的_開始年月」のように区切り文字と順番を決めておけば、スプレッドシートでもツールでも、名前を分割するだけで商材別の列が作れます。名前がばらばらのままだと、集計のたびに手で振り分ける作業が残り、担当が替わった瞬間に誰も再現できなくなります。既存のキャンペーン名を一度にすべて変える必要はなく、新しく作るものから規則に合わせれば、数か月で集計できる範囲が広がります。

スプレッドシートで作るか、ダッシュボードで作るか

媒体が1〜2つで、月に1回まとめるならスプレッドシートで十分です。媒体が増え、毎朝同じ数字を確かめたくなったら、ダッシュボードに移す時期です。無料のダッシュボードとしてはGoogleのデータポータル(旧Looker Studio)が定番ですが、Google広告のデータは12時間ごとの更新で、媒体を足すたびにデータソースの設定が増えます。GA4だけでレポートを作る方法もありますが、広告費を取り込む手間と、媒体横断で崩れる場所があります。

ADmini(アドミニ)は、Google広告・LINEヤフー広告・Meta広告・GA4などの数字を毎朝4時〜8時59分の自動更新で取り込み、1つの表に並べる広告レポートのツールです。Freeプランでも、データソース3件・タブ3件まで使え、ピボットで媒体別・キャンペーン別の集計を作れます。ただし、表に前日比や前週比が自動で並ぶ機能はなく、推移は日付を軸にした表で見ます。最初の設定はADminiの始め方にまとめています。

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広告レポートの作り方|載せる5つの要素と考察の書き方、自動化までの手順と、数字が合わないときの直し方

媒体ごとのデータ集めを自動にする

自動にする前に、どの工程に何分かかっているかを1か月だけ測る

どこから自動にするかは、工程ごとの時間を測ってから決めます。ダウンロード、貼り付けと整形、集計、グラフの更新、考察の執筆、送付の6つに分け、1か月だけ毎回の所要時間を書き留めます。測ってみると、ダウンロードから集計までの「毎回同じことをする部分」と、考察を書く部分のどちらに時間が偏っているかがはっきりします。毎回変わらない部分はテンプレートと自動化で固定し、変わる部分、つまり考察と次のアクションに時間を残します。週次のレポートなら、固定できる部分を増やすほど、1回30分ほどに収めやすくなります。逆に、考察の執筆に時間が偏っているなら、自動化より先に、考察の型を決めるほうが効きます。

Google広告・Meta広告・Yahoo!広告は、公式の機能かツールで毎日スプレッドシートへ出せる

媒体の数字を集める作業は、媒体ごとに自動化の方法が用意されています。Google広告ならスクリプトや連携ツール、Meta広告なら広告マネージャの定期レポートやスプレッドシートへの転記、Yahoo!広告ならLINEヤフー広告 スクリプトが使えます。どの方法でも、コンバージョンは数日たってから増えるため、毎日、過去数日分を取り直す設計にしておかないと、レポートの数字が管理画面と合わなくなります。

自作の集計環境は、作った人がいなくなる日に止まる

スプレッドシートの関数やスクリプトで組んだ集計は、作った本人には便利でも、引き継いだ人には直せないことがあります。関数が何十列にも連なり、どのシートがどこを参照しているかが書かれていない状態です。自作で続けるなら、どのシートが何をしているかを1枚の説明シートに書き、半年に一度は自分以外の人に動かしてもらいます。それが負担に感じるようになったら、集める部分だけをツールに任せ、考察と判断の部分を手元に残す分け方に切り替える時期です。自動化で消えるのはダウンロードと貼り付けで、何を伝えるかを決める仕事は残ります。

数字がおかしいときに確かめる順番

管理画面と合わない、CVが急に減った、費用が急に増えた

レポートの数字に違和感があったら、まず計測と集計の仕組みを疑い、そのあとで運用の要因を疑います。管理画面とレポートが合わないときは、期間・タイムゾーン・コンバージョンの数え方のずれが先に見つかりやすく、配信そのものの問題は最後です。CVが急に減ったときも、広告より先にタグと計測の設定を確かめます。

異常に早く気づくには、毎朝同じ表を見る

数字の異常は、月次のレポートを作る日に気づくのでは遅すぎます。毎朝、同じ形の表で前日までの費用とコンバージョンを確かめる習慣があれば、配信が止まった日や費用が跳ねた日をその週のうちに拾えます。予算の消化が計画からずれていないかも、同じ表で週に一度確かめます。媒体の自動ルールに任せるか、毎朝の通知で知るかは、誤報の多さとの兼ね合いで決めます。

ADmini(アドミニ)では、CV数やROASのような「多いほどよい」指標の列にしきい値カラーを設定すると、しきい値を下回ったセルが赤く、以上なら緑になります。向きは固定なので、CPAのように少ないほどよい指標には使わず、CV数側で見るのが正しい設定です。決めた条件を毎日の決まった時刻に確かめて知らせる通知は、Plus(月額3,980円)以上で使えます。媒体の変更そのものを先回りして知りたい場合は、広告媒体のアップデートのまとめで期日順に確かめられます。

広告レポートの作り方|載せる5つの要素と考察の書き方、自動化までの手順と、数字が合わないときの直し方

まとめ

広告レポートは、5つの要素をこの順に並べ、媒体ごとの数字は名前と定義をそろえてから合計し、比率は合計同士で割り直して作ります。集める作業は媒体ごとの公式機能やツールで自動にでき、数字がおかしいときは計測と集計の仕組みから疑います。健康診断にたとえると、検査の数値を測って結果表に並べるのは機械の仕事で、その数値を見てどの生活習慣を変えるかを決めるのは本人と医師の仕事です。広告レポートも同じで、ツールに任せられるのは数字を集めて並べるところまでです。どのキャンペーンを止め、どこに予算を寄せるかを決めるのは、レポートを読む人と書く人の側に残ります。

まず今週やること。直近のレポートを1本開き、サマリー・推移・媒体別・考察・次のアクションの5つのうち、欠けているものを1つだけ書き足してください。迷ったら、考察の「打ち手」から足します。

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よくある質問

広告レポートには何を載せればいいですか?

結論を先に言うサマリー、月別や週別の推移、媒体別の実績、数字が動いた理由の考察、次にやることの5つを、この順に載せます。指標は、表示回数・クリック数・コンバージョン数、クリック率・コンバージョン率、クリック単価・CPA、ROASの中から、報告相手が判断に使うものだけに絞ります。

複数の媒体の数字をまとめるときの注意点は何ですか?

指標の名前と定義をそろえてから合計します。媒体によってコンバージョンの数え方が違うため、そのまま足すと全体のCPAが実態より良く見えることがあります。合算したCPAやROASは、媒体ごとの値を平均せず、費用の合計をコンバージョンの合計で割り直します。

広告レポートの作成を自動化するにはどうすればいいですか?

まず工程ごとの時間を1か月測り、毎回同じことをしている部分から自動にします。媒体の数字は、Google広告ならスクリプトや連携ツール、Meta広告なら定期レポートやスプレッドシートへの転記で集められます。コンバージョンはあとから増えるため、毎日、過去数日分を取り直す設計にします。

広告レポートの数字が管理画面と合わないときはどうすればいいですか?

運用の要因を疑う前に、期間・タイムゾーン・コンバージョンの数え方・集計の仕方のずれを確かめます。比率を平均していないか、取り込んだあとに増えたコンバージョンを取り直しているかも確認します。多くのずれは、この順で確かめると配信の問題を調べる前に見つかります。